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症状やQOLの質問票:CAT(COPDアセスメントテスト)
COPD(Chronic Obstructive Pulmonary Disease)とは、いわゆるたばこなどの原因で肺が破壊されて機能が低下し、悪化するとせき・たん・息切れが強くなり生活に支障をきたす病気のことです。 COPDの状態が健康と日常生活にどのような影響を与えているか、C... -
強皮症に伴う間質性肺疾患に対するニンテダニブの効果(SENSCIS試験)
特発性肺線維症(IPF)の治療薬の一つであるニンテダニブ(商品名:オフェブ)ですが、その後2019年に全身性強皮症関連間質性肺疾患にも適応が追加されました。その根拠となったのが、SENSCIS試験(国際共同第3相試験)です。 Distler O, et al. Nintedani... -
ANCA関連血管炎、特に画像UIPパターンは予後不良
ANCA関連血管炎の再燃、画像パターンに関する研究が、フランスの血管炎グループから報告されました。 Maillet T, et al. Usual interstitial pneumonia in ANCA-associated vasculitis: A poor prognostic factor. J Autoimmun 2020;106:102338. 結果 AN... -
間質性肺炎合併のMPAはIPFと同様に急性増悪を発症しうる
ANCA関連血管炎の一つである顕微鏡的多発血管炎(MPA; microscopic polyangiitis)では、予後不良な間質性肺炎を合併することが報告されていますが、日本から2021年にCHEST誌に、間質性肺炎合併のMPAの急性増悪についての検討が報告されました。 Hozumi H,... -
ANCA関連血管炎における間質性肺炎合併は予後不良
ANCA関連血管炎には、地域性や人種差があることが知られています。 2015年に報告された日本人における多施設コホート研究から、ANCA関連血管炎の肺病変合併の頻度、その予後への影響が明らかとなりました。 Hirayama K, et al. Pulmonary involvements of ... -
間質性肺炎全体の有病率は?欧米のデータから引用
間質性肺炎の有病率は、国ごとに異なります。 2021年にアメリカ(USA)、ベルギー(Belgium)、ギリシャ(Greece)、マルタ(Malta)、フランス(France)の各国における間質性肺炎の有病率が報告されました。 Olson A, et al. Estimation of the Prevalen... -
サルコイドーシスに対するニコチン治療の効果
喫煙(ニコチン)とサルコイドーシスには深い関係がありますが、今年のCHEST誌にサルコイドーシス患者に対するニコチン治療の研究が報告されています。 Crouser ED, et al. A Pilot Randomized Trial of Transdermal Nicotine for Pulmonary Sarcoidosis. ... -
日本におけるサルコイドーシスの臓器合併の割合や肺病変の病型は?
過去2日間の記事で、サルコイドーシスには地域性があり、人種によって肺病変の病型が異なることを報告しました。 それでは、日本におけるサルコイドーシスの実態はどのようなものでしょうか。 Brito-Zerón P, Kostov B, Superville D, Baughman RP, Ramos-... -
サルコイドーシスの肺病変の病型には人種差がある、アジアでは?
サルコイドーシスは地域性があり、日本ではとてもまれな疾患です。 肺は重要な臓器合併症の一つですが、無症状やリンパ節が腫大するだけのものから、強い肺の線維化を起こし、息切れや酸素状態の悪化をきたすものまで、その病型は極めて多彩です。 ... -
サルコイドーシスの有病率には地域性がある
サルコイドーシスは、全身の様々な臓器を病変とする原因不明の疾患で、日本ではとても稀な疾患です。 特に間質性肺炎は重要な臓器病変の一つといわれています。 しかし、実はサルコイドーシスは国によってその有病率が極めて多彩であることはご存じでしょ...