IPAF– category –
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IPAFかつ病理UIPに対する免疫抑制治療(2023Japan)
自己免疫学的な特徴を有する間質性肺炎(IPAF)は、膠原病に伴う間質性肺疾患を考えるうえで大変重要な概念ですが、実はその基準には通常型間質性肺炎(UIP)パターンは含まれていません。 ★IPAFに関してはこちらの記事もご覧ください。 今回、IPAFがあり... -
IPAFは特発性間質性肺炎の予後良好な因子(日本からの多施設共同前向き観察研究)
IPAFとは膠原病の分類基準は満たさないが、膠原病の匂いのする間質性肺炎を指しますが、日本からIPAFに関する重要な多施設共同前向き観察研究が報告されました。 Prospective nationwide multicentre cohort study of the clinical significance of auto... -
抗ARS抗体の種類毎の初発臓器と最終観察時点の症状発現臓器
抗ARS抗体は現在8種類が発見されていますが、その抗体毎で症状の発現好発部位は異なります。2019年にアメリカとヨーロッパの抗ARS抗体症候群ネットワーク(AENEAS)から、抗ARS抗体の種類によって症状の発現が異なることが報告されました。 Cavagna L, Tra... -
抗ARS抗体毎の肺病理所見の特徴(2022年)
抗ARS抗体は間質性肺炎の原因を検索するうえで非常に重要な自己抗体です。現在8種類の抗ARS抗体が見つかっていますが、その抗体毎の肺病理所見を検討した最新の研究が報告されています。 Flashner BM, et al. Pulmonary histopathology of interstitial lu... -
IPAFとは?膠原病的な特徴を有する間質性肺炎
間質性肺炎の精査を行う際に、例えば抗CCP抗体だけが陽性の方がいます。抗CCP抗体は関節リウマチの方で陽性になる血液検査の項目ですが、関節の炎症や骨破壊などがなく、関節リウマチの分類基準は満たさない。 このように、膠原病の分類基準は満たさないが... -
抗ARS抗体陽性の間質性肺炎は、カルシニューリン阻害薬の中止後の再燃に注意
昨日の記事で「抗ARS抗体陽性の間質性肺炎では、ほとんどの症例で初期治療へは反応を示すが、経過で約60%が再燃を経験した。KL-6は疾患挙動を反映するバイオマーカーとして有用な可能性があり、特に最良値から2倍以上の上昇を認める場合には再燃に注意する... -
抗ARS抗体陽性の間質性肺炎では再燃が多く、KL-6のモニタリングが重要である
KL-6は日本の間質性肺炎の診療でよく行われる検査の一つです。KL-6に関する概要はこちらの記事からご覧ください。 筋炎の自己抗体の一つに抗ARS抗体がありますが、抗ARS抗体陽性例では長期的な再燃を繰り返すことが臨床的な大きな問題となります。 この抗A... -
IPAF基準を満たす間質性肺疾患のうち、シェーグレン症候群の分類基準を満たすのは40%
IPAF基準を満たす間質性肺疾患のうち、シェーグレン症候群がどの程度潜在性に隠れているかを検討した研究がアルゼンチンから報告されました。 Auteri S, et al. Occult primary Sjögren Syndrome in patients with interstitial pneumonia with autoimmune...
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