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cicatricial OPは約40%に認め、急性増悪や肺機能低下と関連しない
瘢痕性器質化肺炎(cicatricial organising pneumonia:ciOP)に関する重要な報告です。 Zaizen Y, et al. Cicatricial organizing pneumonia associated with fibrosing interstitial pneumonia - A clinicopathological study. Histopathology 2021. 背... -
肥満に伴う体内の反応が肺の生理機能に制限を及ぼす可能性
肥満がどのような経路で肺の生理機能にネガティブに働くのかを調べた研究です。 McNeill JN, et al. Association of obesity-related inflammatory pathways with lung function and exercise capacity. Respir Med 2021;183:106434. 背景 肥満は肺機能... -
脂肪組織が間質性肺炎に及ぼす悪影響
肥満パラドックスに関してはようやく間質性肺炎の領域でも議論されるようになりましたが、その真偽はまだ議論があります。今年のChest誌に、脂肪組織と間質性肺炎に関する報告です。 Anderson MR, et al. Adiposity and Interstitial Lung Abnormalities i... -
間質性肺炎では低体重ほど予後不良
間質性肺炎とBMI、体重減少の関係を調べた研究がCHEST誌に報告されました。 Comes A, et al. Association of Body Mass Index and Change in Weight with Mortality in Patients with Fibrotic Interstitial Lung Disease. Chest 2021. 目的 間質性肺炎... -
肺病変合併のシェーグレン症候群の予後
シェーグレン症候群に伴う間質性肺炎の予後はどのような報告があるのでしょうか。 シェーグレン症候群と肺病変合併の予後 2013年にはノルウェーから200例を超えるコホートで研究が行われました。 Palm O, et al. Clinical pulmonary involvement in primar... -
シェーグレン症候群に伴う間質性肺炎
シェーグレン症候群は、唾液腺炎や涙腺炎を主体とし、様々な自己抗体の出現を伴う原因不明の自己免疫性疾患です。間質性肺炎は重要な臓器病変の一つであり、間質性肺炎合併のシェーグレン症候群は国の指定難病でも重症に分類されています。 シェーグレン症... -
間質性肺炎の治療薬、MMFの実臨床データinカナダ
間質性肺炎の新たな治療薬についての研究です。 MMF(ミコフェノール酸モフェチル、商品名:セルセプト)とAZA(アザチオプリン、商品名:イムラン)が間質性肺炎にどの程度使用されているかを調べた研究がカナダから今年報告されました。 Wong AW, et al.... -
間質性肺炎合併の肺がん、術後の急性増悪の予測スコア
間質性肺炎の重要な合併症の一つに肺がんがあります。肺がんの治療では早期であれば手術が選択肢となりますが、間質性肺炎がある場合には手術自体が施行困難であったり、術後の急性増悪が問題となります。 間質性肺炎合併肺がんの術後の急性増悪を調べた研... -
経過中にANCAが陽性となる頻度はどの程度か
ANCA(anti-neutrophil cytoplasmic antibody)は抗好中球細胞質抗体と呼ばれる自己抗体の総称で、これと関連の深い血管炎をANCA関連血管炎と総称しています。 間質性肺炎において、経過でANCAがどの程度陽性となるかを検討した研究は報告されました。 Hoz... -
特発性肺線維症における過敏性肺炎ガイドライン2020
過敏性肺炎の診断基準が2020年に報告されましたが、その診断基準をどのように臨床の現場で用いていくかはまだまだ議論の余地があります。 この過敏性肺炎のガイドラインについて、日本から外科的肺生検を施行した280例の研究が報告がされました。 Takei R,...