生物学的製剤使用中の乾癬と間質性肺炎の合併率

生物学的製剤を使用下乾癬患者の間質性肺炎合併頻度が明らかとなりました。

Kawamoto H, Hara H, Minagawa S, Numata T, Araya J, Kaneko Y, Umezawa Y, Asahina A, Nakagawa H, Kuwano K. Interstitial Pneumonia in Psoriasis. Mayo Clin Proc Innov Qual Outcomes 2018;2:370–377.

生物学的製剤を使用した乾癬患者の2%に間質性肺炎を認めたようです。
乾癬に関連する間質性肺炎、これは他の膠原病に伴う間質性肺炎と同列に扱ってよいのか、まだ悩ましい病態です。

さらに詳しく解説(専門的な内容です)

研究目的:乾癬と間質性肺炎の関係を検討すること

対象者および方法

2008年6月1日から2017年6月30日までに生物学的製剤による治療を受けた乾癬患者の臨床データをレトロスペクティブに解析した。治療前に392名の患者に対して胸部CT画像撮像を実施した。これらの患者の臨床的特徴および画像所見を評価した。

結果

乾癬患者392人のうち、間質性肺炎は8人(2%)に検出された。

胸部CT画像では、両下葉のground-glassや不正な線状影、網状影が最も一般的な所見であった。

8例中5例に抗インターロイキン(IL)12/IL-23またはIL-17抗体による治療が行われ、間質性肺炎の活動性は低下または安定した。

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