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膠原病に伴う間質性肺疾患:誰が診断するか?(国際アンケート調査)
間質性肺炎の原因は様々ですが、その一つが膠原病です。膠原病というのは、結合組織病(connective tissue disease; CTD)とも言いますが、 関節リウマチ(rheumatoid arthritis; RA) 全身性強皮症(systemic sclerosis; SSc) 多発性筋炎/皮膚筋炎(pol... -
新型コロナの後遺症:システマティックレビュー2021
新型コロナ感染による後遺症のシステマティックレビューが報告されました。世界中の約1250本の論文をスクリーニングし、最終的に評価に値する45本の論文を解析した結果です。 Nasserie T, Hittle M, Goodman SN. Assessment of the Frequency and Variety ... -
蜂巣肺を伴う過敏性肺炎は予後不良(生存期間中央値は2.8年)
過敏性肺炎では、画像で蜂巣肺があることは長期的な予後不良因子である可能性が報告されました。 (⇒蜂巣肺については<特発性肺線維症の胸部CT所見:UIPパターン>でも解説していますのでご参考ください) さらに2019年にはNew Yorkから過敏性肺炎の画像... -
過敏性肺炎の長期予後(スペイン)
過敏性肺炎の長期予後については様々な報告があります。 これは2019年にスペインから160例の過敏性肺炎をまとめた研究です。 Ojanguren I, et al. Long-term outcomes in chronic hypersensitivity pneumonitis. Allergy 2019;74:944–52. 観察期間中央値... -
間質性肺炎のうちで過敏性肺炎の占める割合は地域性あり
アメリカにおける保険請求データベースでは、過敏性肺炎の有病率は10万人あたり約2人という結果でした。 しかし、過敏性肺炎は診断基準が定められたばかりの疾患であり(⇒「過敏性肺炎の診断ガイドライン2020」)、さらに抗原曝露の種類や程度は地域によっ... -
過敏性肺炎の有病率と罹患率(アメリカの保険請求データベース)
過敏性肺炎は、微生物、真菌、動物由来のタンパク、無機物などの抗原を繰り返し吸入することで生じる間質性肺炎であり、主にⅢ型、Ⅳ型アレルギーが原因と考えられています。 過敏性肺炎の治療では、その抗原からの回避がとても大切で、抗原が不明なものは予... -
過敏性肺炎は2か所以上の外科的肺生検が診断に有用
過敏性肺炎の診断ガイドラインが2020年に報告されました(⇒「過敏性肺炎の診断ガイドライン2020」)。 間質性肺炎の診断には外科的肺生検を施行することがありますが、 何か所から生検すべきかの議論は残されています。 2008年にMayo Clinicから報告さ... -
UIPパターンを伴う過敏性肺炎と特発性肺線維症のCT所見の比較
特発性肺線維症では胸部CT検査でUIPパターンという特徴的な画像所見を伴います。 しかし、慢性過敏性肺炎(CHP)では画像UIPパターンを呈する一群があり、特発性肺線維症(IPF)といかに画像的に識別するかはとても難しい問題です。 この点に着目した研... -
新型コロナ回復後の変化(症例報告)
新型コロナ(COVID-19)発症後100日目でも、全体の約60%で胸部CT検査で何らかの異常が認められ、回復後の肺の線維化がどのように回復していくかはとても重要な問題です。⇒「新型コロナウイルス感染症 発症後の心肺機能の経過」 2021年3月に新型コロナ回... -
ANCA関連血管炎に対する低用量ステロイドとリツキシマブ
抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連血管炎の標準治療の一つに、 高用量ステロイドとシクロホスファミドまたはリツキシマブの併用療法がありますが、 高い寛解率を示す一方で、副作用が多いのが懸念でした。 そこで今回、低用量ステロイドとリツキシマブの併...