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新型コロナ感染後に症状が長期間持続しうるのはどのような患者か?
新型コロナウイルスに感染した後に経験しうる様々な症状について、過去の記事で報告をさせていただきました。報告によってその頻度は極めて変動することがわかるかと思います。 しかし、どのような方が症状が持続しやすいのか、実はまだあまりわかっていま... -
新型コロナ発症後6か月時点の経過②:胸部CT検査と肺機能の経過(中国)
新型コロナ感染後の経過に関する中国の報告の続きです。 Huang C, et al. 6-month consequences of COVID-19 in patients discharged from hospital: a cohort study. Lancet 2021;397:220–32. 前回と重なりますが、本研究の患者背景は、年齢の中央値... -
新型コロナ発症後6か月時点の経過①:持続する症状(中国)
新型コロナ感染後の経過に関する海外からの報告です。 中国の新型コロナウイルス感染症を発症した2469例のうち、退院した1733例の経過に関する研究が報告されました。 Huang C, et al. 6-month consequences of COVID-19 in patients discharged from hosp... -
新型コロナ発症後60日時点の持続する症状(イタリア)
新型コロナ感染後の持続する症状に関する海外からの報告です。 イタリアの新型コロナウイルス感染症を発症した143例について、発症後も持続する症状に関する研究が報告されました。 Carfì A, et al. Persistent Symptoms in Patients After Acute COVID-19... -
全身性強皮症:死因の経年的な変化
全身性強皮症の死亡原因は、間質性肺炎が最多といわれていますが、実は過去には腎グリーゼが最も多い時代もありました。 これは1972年から5年ごとの全身性強皮症の死因をまとめたものです。 Cottin V, Brown KK. Interstitial lung disease associated w... -
全身性強皮症:限局皮膚硬化型とびまん皮膚硬化型
全身性強皮症(SSc)は皮膚硬化の範囲で、 限局皮膚硬化型:limited cutaneous びまん皮膚硬化型:diffuse cutaneous の2つの病型に分類されます。 出典:強皮症.jp|全身性強皮症に関する総合サイト (kyohisho.jp) 限局皮膚硬化型全身性強皮症(lcS... -
強皮症に伴う間質性肺疾患の肺病理像:NSIPパターン
全身性強皮症(SSc)の臓器病変のなかでも、間質性肺炎は頻度が高く、重要な合併症です。 では、全身性強皮症に伴う間質性肺炎(SSc-ILD)の肺病理組織は、どのような所見をとるのでしょうか。 2001年に日本から全身性強皮症に伴う間質性肺炎における9例の... -
過敏性肺炎:トリ関連は冬に、住居関連は夏にKL-6が上昇する
間質性肺炎ではKL-6を測定し、様々な判断に使用しています。 過敏性肺炎において季節性にKL-6が変動するかどうかに関して、2014年に日本からの研究結果が報告されました。 このようなKL-6の季節性の動きが、過敏性肺炎の診断の助けになるかもしれません。 ... -
過敏性肺炎:抗原についての専門医アンケート
過敏性肺炎は、微生物、真菌、動物由来のタンパク、無機物などの抗原を繰り返し吸入することで生じる間質性肺炎と考えられています。過敏性肺炎の治療では、その抗原からの回避がとても大切であり、様々な抗原の有無を調べるため、多くのお話を伺います。 ... -
間質性肺炎:肺機能検査を行う間隔は?(国際アンケート調査)
間質性肺炎の診療において、経過を観察することは極めて重要です。 間質性肺炎の代表的な疾患である特発性肺線維症(IPF)では、進行の速度は様々であり、急速に進行するかたもいれば、ゆっくりと確実に進行する方もいます。定期的な検査で進行のスピード...