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肺の構造:実体顕微鏡で観察
今日は画像のご紹介です。 これは肺の構造を実体顕微鏡で観察した画像です。 Br:細気管支、AD:肺胞道、AL:肺胞群、PV:肺静脈、ILS:小葉間隔壁(Itoh H. Imaging of pulmonary tuberculosis--valuable educational resources for the study of diagnos... -
過敏性肺炎では肺活量が10%以上低下すると予後不良の可能性
過敏性肺炎は、微生物、真菌、動物由来のタンパク、無機物などの抗原を繰り返し吸入することで生じる間質性肺炎と考えられています。 間質性肺炎の中には進行性に線維化が進行する一群があり、これらは近年、進行性線維化を伴う間質性肺疾患:PF-ILD)とよ... -
肺拡散能力(DLCO)の低下は予後不良
間質性肺炎において進行を評価する基準は様々報告されています。その中で肺機能検査はよく用いられる項目であり、重症度スコアにも用いられています。 特発性間質性肺炎を対象としたこの研究では、肺機能検査のなかでも、特にこの肺拡散能力(DLCO)の... -
進行性線維化を伴う間質性肺疾患:進行を評価する基準案
間質性肺炎の中には進行性に線維化が進行する一群があり、これらは近年、進行性線維化を伴う間質性肺疾患:PF-ILD)とよばれ注目されています。 PF-ILDにおいて、疾患進行を評価する際にどのような臨床的な指標がよいのか、まだ明確に定まってはいません。... -
関節リウマチ:間質性肺炎の年間発症率(イギリス)
関節リウマチ(Rheumatoid Arthritis; RA)は、多発の関節炎を特徴とする膠原病ですが、間質性肺炎を合併することはよく報告されています。 イギリスの9つの施設から、1460例の関節リウマチ患者を対象とした研究が報告されました。少し前のデータにはな... -
膠原病の肺病理:線維芽細胞巣の量的検討
関節リウマチに伴う間質性肺炎の病理所見で、特にUIP(通常型間質性肺炎)パターンの特徴は前回の記事でまとめました。UIPパターンといっても、特発性肺線維症(IPF)で認めるようなUIPパターンとは少し異なる可能性があります。 線維芽細胞巣は病理UIPの... -
関節リウマチの肺病理:UIPパターンの特徴
関節リウマチに伴う間質性肺炎の画像所見は、UIP(通常型間質性肺炎)パターンが多く、次にNSIP(非特異性間質性肺炎)パターンが続きます。 肺病理所見に関しては、あまり報告が多くはありませんが、例えばリンパ球浸潤や細気管支周囲の化成を伴うリンパ... -
関節リウマチ:死因の約11%が間質性肺炎(IORRA研究)
特発性肺線維症以外の間質性肺炎においても、進行性に線維化が悪化するフェノタイプが存在することは解説させていただきました。 特に膠原病では、間質性肺炎合併は予後不良な合併症であることが示唆されています。 2000年に日本で初めてリウマチ性疾患領... -
関節リウマチに伴う間質性肺炎:蜂巣肺
関節リウマチに伴う間質性肺炎の胸部CTパターンは、UIP(通常型間質性肺炎)パターンが多く、NSIP(非特異性間質性肺炎)パターンが続きますが、時に蜂巣肺を認めることがあります。 蜂巣肺は、もともと特発性肺線維症などで報告された所見で、まさにハ... -
過敏性肺炎:抗原曝露が原因で発症する間質性肺炎
間質性肺炎の一つに過敏性肺炎(hypersensitivity pneumonitis; HP)という疾患があります。 過敏性肺炎は、なんらかの抗原を繰り返し吸入することで免疫学的な反応により生じる間質性肺炎ですが、 抗原の種類 曝露状況 発症形式 は様々であり、さらに、...