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SLSⅠ:強皮症に伴う間質性肺炎に対する経口エンドキサン投与の有効性
全身性強皮症に伴う間質性肺炎に対する有名なランダム化比較試験に、 Scleroderma Lung Study(SLS)があります。 2021年9月現在、Scleroderma Lung Study Ⅲの結果を待っていますが、2006年にはこのScleroderma Lung Study Ⅰ(SLSⅠ)として、経口エンドキ... -
肺の気管支:造影写真
これは肺の気管支を造影した写真です。 (Itoh H. Imaging of pulmonary tuberculosis--valuable educational resources for the study of diagnostic imaging of the respiratory tract. Kekkaku 2010;85:869–79.[Article in Japanese]より引用転載) 肺... -
強皮症に伴う間質性肺炎:1年間の治療前後のKL-6の推移
全身性強皮症に伴う間質性肺炎とKL-6の関係は過去の記事でも報告させていただきましたが、治療介入を行った際にKL-6がどのように推移するのでしょうか。 セルセプト(ミコフェノール酸モフェチル; MMF)もしくは経口エンドキサン(cyclophosphamide; C... -
強皮症や混合性結合組織病に伴う間質性肺炎:バイオマーカーとしてのKL-6
全身性強皮症に伴う間質性肺炎で、KL-6が1273 U/mlを超えると間質性肺炎が進行する危険性があることは報告されました。 その他にも、全身性強皮症(Systemic sclerosis; SSc)もしくは混合性結合組織病(Mixed Connective Tissue Disease; MCTD)に伴う間... -
全身性強皮症に伴う間質性肺炎の病期分類(その2)
全身性強皮症に伴う間質性肺炎の病期分類には、limited diseaseとextensive diseaseがあります。 この病期分類が報告された研究をさらに詳しくみてみますと、対象は215例の全身性強皮症に伴う間質性肺炎、患者背景は以下の通りです。 平均年齢49歳 男性:... -
全身性強皮症に伴う間質性肺炎の病期分類(その1)
昨日の記事で、全身性強皮症に伴う間質性肺炎では、病期分類として重症度が上がるにつれてKL-6の値が上昇することを報告させていただきました。 全身性強皮症に伴う間質性肺炎の病期分類は、2008年に報告されたGohらの基準を用いています。 Goh NSL, et al... -
強皮症に伴う間質性肺炎:KL-6が肺機能の推移を予測(イギリス)
全身性強皮症に伴う間質性肺炎では、初診時のKL-6が1273 U/mlを超えると間質性肺炎が進行する危険性があることは報告されました(⇒「全身性強皮症に伴う間質性肺炎の進展リスク:KL-6>1273U/ml」)。 その他にイギリスからも、全身性強皮症(Systemic s... -
肺の構造:標本エックス線像
実際に肺の構造は、肺の標本のレントゲン写真でこのように見えます。 Br:気管支、PA:肺動脈、PV:肺静脈(Itoh H. Imaging of pulmonary tuberculosis--valuable educational resources for the study of diagnostic imaging of the respiratory tract. ... -
肺の構造:実体顕微鏡で観察
今日は画像のご紹介です。 これは肺の構造を実体顕微鏡で観察した画像です。 Br:細気管支、AD:肺胞道、AL:肺胞群、PV:肺静脈、ILS:小葉間隔壁(Itoh H. Imaging of pulmonary tuberculosis--valuable educational resources for the study of diagnos... -
過敏性肺炎では肺活量が10%以上低下すると予後不良の可能性
過敏性肺炎は、微生物、真菌、動物由来のタンパク、無機物などの抗原を繰り返し吸入することで生じる間質性肺炎と考えられています。 間質性肺炎の中には進行性に線維化が進行する一群があり、これらは近年、進行性線維化を伴う間質性肺疾患:PF-ILD)とよ...