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間質性肺炎の疾患別の有病率は?
間質性肺炎には様々な疾患が含まれますが、欧米のデータから各疾患に伴う間質性肺炎の有病率が報告されました。 Olson A, et al. Estimation of the Prevalence of Progressive Fibrosing Interstitial Lung Diseases: Systematic Literature Review and D... -
特発性肺線維症(IPF)と合併症との関係は?
特発性肺線維症(IPF)の合併症には、肺だけでなく、肺外の病変としても様々なものが報告されています。 これら合併症は、無症状のこともあるため、特発性肺線維症(IPF)の診療を行う際にどの程度合併症を検索するか、によって大きく頻度は異なります。 ... -
ANCA関連血管炎の地域性は?日本とイギリスの違い
ANCA関連血管炎(AAV; ANCA associated vasculitis)は国ごとに、地域性があることが報告されています。 このレビューにも引用されている日本とイギリスのANCA関連血管炎の違いを調査した重要な研究が2011年に報告されています。 用語一覧 顕微鏡的多発血... -
特発性肺線維症(IPF)の合併症とは?
特発性肺線維症(IPF)は、慢性かつ進行性に悪化する原因不明の間質性肺炎であり、特発性間質性肺炎の代表的な疾患です。 特発性肺線維症(IPF)の合併症には、様々なものが報告されています。 Idiopathic pulmonary fibrosis: effects and optimal manage... -
間質性肺炎の捻髪音ってどんな音?
間質性肺炎の聴診では、背中の真ん中ぐらいのところに聴診器をあてると、吸気の最後のほうで「パリッ!!」と音が聞こえます。 捻髪音といいますが、吸気の最後にかけてクレッシェンドに音が強くなるのが特徴です。医学的には「fine crackles」と記載しま... -
「膠原病に伴う間質性肺疾患 診断・治療指針<2020>」が英文誌に報告されました。
今日は大変重要な文献の紹介です。 間質性肺疾患の原因には膠原病があり、関節リウマチや全身性強皮症、シェーグレン症候群などでも間質性肺炎を合併することが報告されています。間質性肺疾患は重要な予後因子であり、膠原病に伴う間質性肺疾患は呼吸器内... -
ANCA関連血管炎の発症率は国ごとに地域性があり、日本はMPAが多い
ANCA関連血管炎の発症率は、国ごとに異なり、地域性があることが報告されています。 多発血管炎性肉芽腫症(GPA)はヨーロッパに多く、東アジアは極めて少ないこと、顕微鏡的多発血管炎 (MPA)は日本や中国などのアジアに多いようです。 Kitching AR, e... -
ANCA関連血管炎は種類ごとに各臓器の発症頻度は異なる
ANCA関連血管炎の種類には、 顕微鏡的多発血管炎 (Microscopic Polyangitis; MPA) 多発血管炎性肉芽腫症(Granulomatosis with Polyangitis; GPA) 好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(Eosinophilic Granulomatosis with Polyangitis; EGPA) の3種類があり... -
COVID-19に対するフルボキサミンの効果とは?(TOGETHER試験
COVID-19の新たな治療薬となりうる薬剤に関する報告です。 うつ病の患者では、セロトニン量の減少が指摘されています。 フルボキサミンは選択的なセロトニン再取り込み阻害薬(SSRI; Selective Serotonin Reuptake Inhibitors)であり、脳内のセロトニ... -
MPO-ANCA関連血管炎の肺病変合併率は約50%
ANCA(anti-neutrophil cytoplasmic antibody)は抗好中球細胞質抗体と呼ばれる自己抗体の総称で、これと関連の深い血管炎をANCA関連血管炎と総称しています。 このANCAの一つであるMPO-ANCAに関連した血管炎について、日本ではMPO-ANCA関連血管炎に関する...