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過敏性肺炎の診断ガイドライン2020が発表されました
2020年に過敏性肺炎の診断のガイドラインが、ATS(アメリカ胸部医学会)、JRS(日本呼吸器学会)、ALAT(ラテンアメリカ胸部医学会)より発表されました。 Raghu G, et al. Diagnosis of Hypersensitivity Pneumonitis in Adults. An Official ATS/JRS/ALA... -
PF-ILDの実臨床データ(PROGRESS試験)
進行性線維化を伴う間質性肺疾患(PF-ILD)におけるオフェブの有効性と安全性が報告されました。こ このPF-ILDは現在間質性肺炎の領域で脚光を浴びている重要な概念ですが、まだ実臨床でのデータは不足しています。 2021年2月に実臨床におけるPF-ILDの臨床... -
NETs(好中球細胞外トラップ)ってなに?
ANCA関連血管炎は、小型血管’(小細動静脈や毛細血管)を主座とする抗好中球細胞質抗体(ANCA)が関与する血管炎です。 ANCA関連血管炎の記事に関してはこちらのリンクからご確認お願いします▼ANCA関連血管炎 カテゴリーの記事一覧 このANCA関連血管炎の... -
トシリズマブ長期投与の有害事象(focusSSced試験の長期観察データ)
全身性強皮症(SSc)に対するトシリズマブ(商品名:アクテムラ)の効果を示した重要な臨床試験であるfocuSSced試験が報告されましたが、その後の96週まで観察した長期データが報告されました。 昨日は主にトシリズマブの効果について掲載しましたが、本日... -
全身性強皮症に対するトシリズマブの長期データ(focusSSced試験の長期観察データ)
全身性強皮症(SSc)に対するトシリズマブ(商品名:アクテムラ)の効果を示した重要な臨床試験であるfocuSSced試験が報告されましたが、その後の96週まで観察した長期データが報告されました。 Khanna D, et al. Long-Term Safety and Efficacy of Tocili... -
重症喘息に対する生物学的製剤の選択をどうするか?
今日はちょっと気管支喘息のお話です。 気管支喘息の治療の進歩はすさまじく、従来の吸入薬や内服薬だけでなく、多くの生物学的製剤が開発されてきました。 現在、気管支喘息で使用できる生物学的製剤は以下の4つです。 抗IgE抗体:オマリズマブ(ゾレ... -
特発性肺線維症(IPF)における息切れと低酸素は予後不良
特発性肺線維症(IPF)では、労作時の息苦しさを自覚したり酸素が下がることがあります。息苦しさを表す指標としてはmMRC質問票が用いられます。 2010年には、93例の特発性肺線維症患者(IPF)を対象にした日本の単施設の研究で、修正MRC質問票の点数と6分... -
鳥関連抗体の診断における感度、特異度は?
過敏性肺炎の検査で用いるイムノキャップ 特異的IgG鳥が保険収載されました。 日本からこの検査が保険収載されるにあたり、鳥関連過敏性肺炎の診断の補助となることを示した研究が報告されています。 Shirai T, et al. Screening and diagnosis of acute a... -
過敏性肺炎の重要な検査である「イムノキャップ 特異的IgG鳥」が保険適応になりました
間質性肺炎の鑑別を行う際には、重要な疾患である過敏性肺炎を考える必要があります。 過敏性肺炎の記事一覧に関しては、こちらのリンクよりご覧ください。 過敏性肺炎(HP) の記事一覧 その過敏性肺炎の一つには、鳥関連過敏性肺炎がありますが、まさ... -
CATはIPFでも有用な質問票である
CAT(COPDアセスメントテスト)は、もともとCOPD(Chronic Obstructive Pulmonary Disease)の状態が健康と日常生活にどのような影響を与えているかを判断する質問票として使用されてきました。 CATは8項目の簡単な質問からなるアンケート(40点満点)で、...