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アザチオプリンの副作用、NUDT15遺伝子多型解析とは?
膠原病や血管炎の治療では、抗炎症治療としてステロイドや免疫抑制剤を使用することがありますが、その一つにアザチオプリン(AZA: Azathioprine、商品名:イムラン、アザニン)があります。 アザチオプリンはDNA合成阻害薬といわれています。体内で6-メル... -
肺腺癌の遺伝子異常の発現率(日本人)
今日は間質性肺炎、ではなく肺腺癌の遺伝子異常についての報告です。 Saito M, et al. Gene aberrations for precision medicine against lung adenocarcinoma. Cancer Sci 2016;107:713–20. 肺癌の中で最も頻度の高い組織型である肺腺癌は、EGFR遺伝子... -
KL-6と強皮症に伴う間質性肺炎の進行予測
強皮症に伴う間質性肺炎とKL-6の関係は極めて重要な臨床的な課題です。 Salazar GA, Kuwana M, et al. KL-6 But Not CCL-18 Is a Predictor of Early Progression in Systemic Sclerosis-related Interstitial Lung Disease. J Rheumatol 2018;45:1153–8. ... -
気管支鏡検査中の高流量鼻カニュラ酸素療法
気管支鏡検査中に高流量鼻カニュラ酸素療法(HFNC)を用いることで、検査中の低酸素を予防することができる可能性が示されました。 Wang R, et al. Modified high-flow nasal cannula oxygen therapy versus conventional oxygen therapy in patients unde... -
ANCA関連血管炎の画像、病理の特徴は?(特発性肺線維症との比較)
間質性肺炎の検査ではANCAを測定しますが、その臨床的な意義についてはまだわかっていないことは多いです。このANCA陽性の間質性肺炎について、2016年に日本の単施設からの画像所見、病理所見の特徴が報告されました。 Hosoda et al. Clinical features of... -
日本人のCOVID-19重症化の予測モデル
日本から新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症化の予測モデルを構築した研究が報告されました。 Muto Y, et al. Predictive model for the development of critical coronavirus disease 2019 and its risk factors among patients in Japan. Respi... -
特発性肺線維症の死亡原因にはどのようなものがあるか
特発性肺線維症(IPF)は予後不良な間質性肺炎であり、経過がとても重要ですが、どのような死亡の原因が多いのでしょうか。 報告①:北海道スタディの結果 様々な報告がありますが、日本においてまず参考となるのは、2014年に報告された日本のIPFの実態調... -
COVID-19と特発性肺線維症(IPF)の遺伝的背景の関与
COVID-19の重症化リスクと特発性肺線維症(IPF)の遺伝的背景を調べた研究が報告されました。 Fadista J, et al. Shared genetic etiology between idiopathic pulmonary fibrosis and COVID-19 severity. EBioMedicine 2021;65:103277. 背景 特発性肺線... -
重症COVID-19後に肺の線維化が残存する危険因子
重症COVID-19後の線維化をきたす予測因子を検討した研究がRadiology2021に報告されています。 Han X, et al. Six-month Follow-up Chest CT Findings after Severe COVID-19 Pneumonia. Radiology 2021;299:E177–86.S 背景 新型コロナウイルス感染症(CO... -
重症COVID-19後の線維化を予測しうる指標
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染後には長期的な肺の線維化が問題となる場合があります。COVID-19後の長期的な肺の線維化のリスクを調べた研究が中国から報告されています。 Huang W, et al. The potential indicators for pulmonary fibrosis ...