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重症COVID-19後に肺の線維化が残存する危険因子
重症COVID-19後の線維化をきたす予測因子を検討した研究がRadiology2021に報告されています。 Han X, et al. Six-month Follow-up Chest CT Findings after Severe COVID-19 Pneumonia. Radiology 2021;299:E177–86.S 背景 新型コロナウイルス感染症(CO... -
重症COVID-19後の線維化を予測しうる指標
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染後には長期的な肺の線維化が問題となる場合があります。COVID-19後の長期的な肺の線維化のリスクを調べた研究が中国から報告されています。 Huang W, et al. The potential indicators for pulmonary fibrosis ... -
間質性肺炎でも特に低肺機能や肥満の患者はCOVID-19の感染に注意が必要
2020年12月にヨーロッパから間質性肺炎患者でCOVID-19に感染した場合のリスクが研究され、Am J Respir Crit Care Medに報告されました。 Drake TM, et al. Outcome of Hospitalization for COVID-19 in Patients with Interstitial Lung Disease. An Inter... -
間質性肺炎は新型コロナの重症化リスク
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症化リスクの一つに間質性肺炎があげられていますが、韓国のDPCデータベースに登録された約8000例の新型コロナのデータを用いた研究が報告されました。 Lee H, et al. Interstitial lung disease increases susce... -
特発性肺線維症のCT所見:蜂巣肺とUIPパターン
特発性肺線維症の胸部CTでは、いわゆるUIPパターンを認めることが特徴で、画像的には典型的に以下の図のような所見をとります。 (図. UIPパターン。Raghu G, et al. Am J Respir Crit Care Med 2011より引用掲載) UIPは通常型間質性肺炎やユーアイピー... -
自己抗体の測定結果には注意が必要
間質性肺炎の原因の一つに膠原病がありますが、肺以外の症状がない場合もあり、スクリーニングとして膠原病に伴う自己抗体を測定します。 しかし、どの測定法で行うかがとても重要であり、検査によっては偽陽性、偽陰性の問題があります。今回はその検査に... -
ラインブロットでの自己抗体測定の限界
間質性肺炎の原因の一つに膠原病がありますが、肺以外の症状がない場合もあり、スクリーニングとして膠原病に伴う自己抗体を測定します。 しかし、どの測定法で行うかがとても重要であり、検査によっては偽陽性、偽陰性の問題があります。今回はその検査に... -
cicatricial OPは約40%に認め、急性増悪や肺機能低下と関連しない
瘢痕性器質化肺炎(cicatricial organising pneumonia:ciOP)に関する重要な報告です。 Zaizen Y, et al. Cicatricial organizing pneumonia associated with fibrosing interstitial pneumonia - A clinicopathological study. Histopathology 2021. 背... -
肥満に伴う体内の反応が肺の生理機能に制限を及ぼす可能性
肥満がどのような経路で肺の生理機能にネガティブに働くのかを調べた研究です。 McNeill JN, et al. Association of obesity-related inflammatory pathways with lung function and exercise capacity. Respir Med 2021;183:106434. 背景 肥満は肺機能... -
脂肪組織が間質性肺炎に及ぼす悪影響
肥満パラドックスに関してはようやく間質性肺炎の領域でも議論されるようになりましたが、その真偽はまだ議論があります。今年のChest誌に、脂肪組織と間質性肺炎に関する報告です。 Anderson MR, et al. Adiposity and Interstitial Lung Abnormalities i...