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気管支鏡検査における形状認識ロボット技術
ついに形状認識ロボットが気管支鏡検査で導入されました。かなりの診断率にも思いますが、近い将来、実用化されるのでしょうか。ちなみにデモでは、ファミコンのコントローラーみたいなものを使用して、テレビゲームのように操作していました。 Kalchiem-D... -
ネーザルハイフローに期待する効果
ここでは、ネーザルハイフローに期待する4つの効果について関して記載します。 ①正確な酸素濃度を投与できる 通常の鼻カヌラとは異なり、一回換気量のすべてをネーザルハイフローからのガスで補うことが期待されるため、患者の呼吸数の影響をほとんど受け... -
ネーザルハイフローの流量が30L/min以上なのはなぜか?
高流量鼻カヌラ酸素療法とは、一般的に「ネーザルハイフロー」と呼ばれることが多い酸素療法です。英語ではHFNC(high-flow nasal cannula)やHFNCOT(high-flow nasal cannula oxygen therapy)と記載され、コロナ禍でさらに広く用いられるようになりまし... -
3つの方法で解説、ばち指の診察
間質性肺炎の診察で重要な身体所見の一つにばち指があります。指先が太鼓のばちのように丸く太く変化している所見です。 (図. ばち指の写真。Nayak HK, et al. BMJ Case Rep 2012.より引用掲載) ばち指は慢性の経過を示す所見であり、間質性肺炎や肺癌、... -
COVID-19に対するCPAPの有用性を再確認する
2022年1月の最新のJAMAに、COVID-19の呼吸管理に対して、CPAP(持続陽圧呼吸療法)とHFNC(高流量鼻カニュラ酸素療法)とを通常酸素投与と比較した試験がイギリスから報告されました。 コロナ禍でHFNCが大いに取り上げられていますが、今一度CPAPの有用性... -
関節リウマチに伴う間質性肺炎のレビュー2021:③治療戦略(案)
関節リウマチに伴う間質性肺炎の最新のレビューが日本から報告されました。前回、前々回の続きで、今回が最後(第3回)になります。 Yamakawa H, et al. Decision-Making Strategy for the Treatment of Rheumatoid Arthritis-Associated Interstitial Lu... -
関節リウマチに伴う間質性肺炎のレビュー2021:②PF-ILDと死亡原因
今回、関節リウマチに伴う間質性肺炎の最新のレビューが日本から報告されました。前回の続きです。 Yamakawa H, et al. Decision-Making Strategy for the Treatment of Rheumatoid Arthritis-Associated Interstitial Lung Disease (RA-ILD). J Clin Med ... -
関節リウマチに伴う間質性肺炎のレビュー2021:①画像所見の分類は非常に難しい
関節リウマチでも間質性肺炎を合併することが知られています。今回、関節リウマチに伴う間質性肺炎の最新のレビューが日本から報告されました。 Yamakawa H, et al. Decision-Making Strategy for the Treatment of Rheumatoid Arthritis-Associated Inter... -
肺炎によるARDSの早期・晩期死亡の関連因子とは
肺炎をきっかけに両側の肺に影が出現し重度の呼吸不全を呈することがあります。このような病態を急性呼吸窮迫症候群(ARDS; acute respiratory distress syndrome)と呼びますが、どのような臨床的な因子が予後と関連があるのか、まだあまりわかっていませ... -
特発性肺線維症のANCA陽性率と血管炎発症率
間質性肺炎の検査では、様々な項目をスクリーニングとして検査しますが、その一つにANCAという項目があります。これは小型血管炎と関連する自己抗体の一つですが、実は特発性肺線維症(IPF)でも陽性となることがあります。 アメリカの2施設(UCSFとUC)か...