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ニンテダニブの長期効果(INPULSIS-ON試験)
特発性肺線維症(IPF)患者に対するニンテダニブ(商品名:オフェブ)の試験であるINPULSIS試験の延長試験(INPULSIS-ON試験)の結果が報告されています。 Song JW, et al. Long-term treatment with nintedanib in Asian patients with idiopathic pulmon... -
新型コロナによる急激な肺の線維化(2020年症例報告)
2020年8月に、新型コロナウイルス感染において肺の線維化が急激に進行する一例の症例が報告されました。Combet M, et al. Rapid onset honeycombing fibrosis in spontaneously breathing patient with COVID-19. Eur Respir J 2020 この症例は、新型コロ... -
EGPAの新たな分類基準(2022ACR/EULAR)
血管炎は、血管の壁を標的とした炎症が起こり、組織や臓器の出血、虚血、梗塞が起こります。時間とともに不可逆性に臓器障害が進行するため、早期の診断確定と治療介入がとても重要な病気です。 血管炎症候群の分類は、血管の大きさによって、大・中・... -
GPAの新たな分類基準(2022ACR/EULAR)
血管炎は、血管の壁を標的とした炎症が起こり、組織や臓器の出血、虚血、梗塞が起こります。時間とともに不可逆性に臓器障害が進行するため、早期の診断確定と治療介入がとても重要な病気です。 血管炎症候群の分類は、血管の大きさによって、大・中・... -
MPAの新たな分類基準(2022ACR/EULAR)
血管炎は、血管の壁を標的とした炎症が起こり、組織や臓器の出血、虚血、梗塞が起こります。時間とともに不可逆性に臓器障害が進行するため、早期の診断確定と治療介入がとても重要な病気です。 血管炎症候群の分類は、血管の大きさによって、大・中・... -
院内急変の種類、3つのタイプに分類
院内急変は避けなければなりませんが、やはり一定の確率で経験します。モニターをつけていればその直前の呼吸パターンや脈拍で病態の類推が可能なこともありますが、なかなか原因の同定には難しいことも多いです。 Lynn LA, Curry JP. Patterns of unexp... -
抗がん剤治療中の発熱、大血管炎にも注意を
抗がん剤治療中の大血管炎の発症、私自身はまだ経験したことはありません。 Taimen K, et al. Granulocyte colony-stimulating factor- and chemotherapy-induced large-vessel vasculitis: six patient cases and a systematic literature review. Rheu... -
ニンテダニブ(オフェブ)の副作用:疾患で差はあるか?各試験の副作用まとめ
ニンテダニブ(商品名:オフェブ)は抗線維化薬の一つであり、現在では、 特発性肺線維症(IPF) 全身性強皮症に伴う間質性肺疾患(SSc-ILD) 進行性線維化を伴う間質性肺疾患(PF-ILD) の3つに適応が拡大されています。 ★抗線維化薬についての詳しい情報... -
急性増悪の予後とACP(アドバンス・ケア・プランニング)
急性増悪の治療には、現時点で有効性の確立した治療法はありませんが、日本ではステロイドパルス療法や免疫抑制剤の治療が行われることは多いです。 急性増悪発症後の予後は極めて不良であり、2016年に発行された特発性間質性肺炎 診断と治療の手引き 改訂... -
INBUILD試験のサブグループ解析:自己免疫性間質性肺疾患
間質性肺疾患の一部には、進行性に肺が硬くなっていく(線維化する)、咳や息切れが悪化する、肺活量が低下する、QOLが低下する、などの経過を呈するフェノタイプがあることが知られており、これらは 進行性フェノタイプを示す慢性線維化性間質性肺疾患 進...