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肺胞蛋白症と過敏性肺炎の合併
肺胞蛋白症(PAP)と過敏性肺炎(HP)は混在することがありますが、両者の合併なのか、HPに二次性PAPを発症したのかは判断が難しい場合も多いです。2010年の報告ですが、PAPとHPの混在を述べた非常に重要な研究がありますので、紹介します。 Verma H, Ni... -
肺がんの発症と膠原病に伴う間質性肺疾患
間質性肺炎の重要な合併症の一つに肺がんがありますが、実は膠原病に伴う間質性肺疾患における肺がんの合併に関してはあまり知られていません。 今回、日本から膠原病に伴う間質性肺疾患と肺がんの合併に関してまとめた研究が報告されました。 Watanabe ... -
新たな気管支鏡技術:気管支鏡下光干渉断層撮影(EB-OCT)
間質性肺炎の診断で重要な外科的肺生検ですが、手術によって肺の組織を採取するため、有益な一方で、侵襲的な検査であることが懸念です。 今回は新たな気管支鏡技術である気管支鏡下光干渉断層撮影(EB-OCT、Endobronchial optical coherence tomography)... -
特発性肺線維症のうち約40%が過敏性肺炎の可能性
過敏性肺炎の診断ガイドラインが2020年に報告され(⇒「過敏性肺炎の診断ガイドライン2020」)、日本からも新たに過敏性肺炎診療指針2022が報告されました。しかし、まだまだ過敏性肺炎の診断は難しい問題で、特に特発性肺線維症(IPF)との鑑別は非常に... -
画像NSIPパターンでも約40%は病理UIPパターン
間質性肺炎の代表的な画像所見はUIP(通常型間質性肺炎)パターンやNSIP(非特異性間質性肺炎)パターンですが、この両者の鑑別は決して容易ではありません。 Sumikawa H, et al. Pathologically proved nonspecific interstitial pneumonia: CT pattern a... -
ネーザルハイフローでのCO2低下
2022年3月にCOPDに対する「在宅ハイフローセラピー」が新たに保険収載され話題となっています。ネーザルハイフローに関してはこちらの記事もご覧ください ネーザルハイフローの陽圧 ネーザルハイフローに期待する効果 ネーザルハイフローの流量が30L/min... -
ネーザルハイフローの陽圧
2022年3月にCOPDに対する「在宅ハイフローセラピー」が新たに保険収載され話題となっています。ネーザルハイフローに関してはこちらの記事もご覧ください ネーザルハイフローに期待する効果 ネーザルハイフローの流量が30L/min以上なのはなぜか? 鼻腔から... -
単球数はIPFの有用なバイオマーカー
特発性肺線維症(IPF)において末梢血の単球数が有用なバイオマーカーであることが報告されました。 Kreuter M, et al. Monocyte Count as a Prognostic Biomarker in Patients with Idiopathic Pulmonary Fibrosis. Am J Respir Crit Care Med 2021;204:7... -
肺線維症に関する10の研究課題2021(オーストラリアでの調査)
肺線維症の患者、介護者、医療専門家、研究者らが、どのような研究的疑問をもっているか、今後解決すべき最優先事項はなにかを調査した研究が、オーストラリアから報告されました。 Tikellis G, et al. Top 10 research priorities for people living with... -
米国における高齢者の間質性肺炎の診断
高齢者における間質性肺炎の診断について、米国(ペンシルベニア大学)からの報告です。 Patterson KC, et al. Interstitial Lung Disease in the Elderly. Chest 2017;151:838–44. 背景 高齢者における間質性肺炎の疫学についてはほとんど知られていま...