-
IPFに対するPDE4B阻害薬(第2相試験)
間質性肺炎の代表的な疾患に特発性肺線維症(IPF)がありますが、まだ根本的な治療法は見つかっておらず、予後不良な疾患です。現在、IPFの治療薬には2種類の抗線維化薬がありますが、いずれも進行のスピードを抑える効果が期待されるにとどまります。 し... -
抗原曝露の頻度(カナダの多施設コホート研究)
間質性肺炎では様々な抗原曝露の有無について病歴を聴取します。カナダのコホート研究から、間質性肺炎における抗原曝露の頻度が報告されました。 Lee CT, Strek ME, Adegunsoye A, Wong AW, Assayag D, Cox G, et al. Inhalational exposures in patients... -
ニンテダニブのINBUILD試験サブグループ別の効果
進行性線維化を伴う間質性肺疾患に対するニンテダニブの有効性を示したINBUILD試験ですが、そのサブグループ解析が報告されています。 Maher TM, Brown KK, Kreuter M, Devaraj A, Walsh SLF, Lancaster LH, et al. Effects of nintedanib by inclusion cr... -
進行性肺線維症に対するニンテダニブの有効性(システマティックレビューとメタ解析)
進行性肺線維症に対するニンテダニブ(商品名:オフェブ)のシステマティックレビューとメタ解析の結果が明らかとなりました。 Pulmonary histopathology of interstitial lung disease associated with antisynthetase antibodies - PubMed (nih.gov) 一... -
進行性肺線維症に対するピルフェニドンの有効性(システマティックレビューとメタ解析)
抗線維化薬であるニンテダニブのPF-ILDに対するの有効性は明らかであり、実臨床でも用いられています。しかし、特発性肺線維症(IPF)に対する抗線維化薬には現在2種類があり、もう一方の抗線維化薬であるピルフェニドンに関しては、その有効性は明らかで... -
IPAFは特発性間質性肺炎の予後良好な因子(日本からの多施設共同前向き観察研究)
IPAFとは膠原病の分類基準は満たさないが、膠原病の匂いのする間質性肺炎を指しますが、日本からIPAFに関する重要な多施設共同前向き観察研究が報告されました。 Prospective nationwide multicentre cohort study of the clinical significance of auto... -
TBLCは異なる部位から複数回採取がよい
クライオバイオプシー(TBLC、経気管支肺凍結生検)について約700例の経験をまとめた研究がイタリアから報告されています。 Ravaglia C, Wells AU, Tomassetti S, Gurioli C, Gurioli C, Dubini A, et al. Diagnostic yield and risk/benefit analysis of ... -
全身性強皮症に伴う間質性肺疾患:非喫煙者でも病理で気腫性変化
全身性強皮症(SSc)の臓器病変のなかでも、間質性肺炎は頻度が高く、重要な合併症です。この全身性強皮症に伴う間質性肺炎では、非喫煙者であっても気腫性変化が目立つことを経験します。そこに着目した研究が2018年に日本から報告されました。 Yamakawa ... -
特発性肺線維症における蜂巣肺の有無(INPULSIS試験のサブグループ解析)
特発性肺線維症の胸部CT所見は、胸膜直下の分布と網状影が特徴で、典型的には蜂巣肺を呈します。下図はどちらも胸膜直下の網状影を認める特発性肺線維症の画像ですが、左は蜂巣肺あり、右は蜂巣肺なしの画像です。 (Raghu G, et al. An official ATS/ERS/... -
特発性肺線維症の肺活量は毎年150~200ml程度減少
特発性肺線維症(IPF)は、進行性で最終的には死に至る病気です。 過去数十年にわたる臨床試験で有効な治療法を見出すことができませんでした。しかし、ニンテダニブとピルフェニドンの2つの治療法が第III相試験で成功したことで、治療における大きなブ...