関節リウマチに伴う間質性肺炎の画像所見は、UIP(通常型間質性肺炎)パターンが多く、次にNSIP(非特異性間質性肺炎)パターンが続きます。
肺病理所見に関しては、あまり報告が多くはありませんが、例えばリンパ球浸潤や細気管支周囲の化成を伴うリンパ球の過形成、NSIP様の線維化、濾胞性細気管支炎などが特徴です。
また病理学的にもUIPパターンをとることが報告されています。しかし、その病理学的なUIPは以下のような特徴があります。
- 線維化は不規則で気道中心性である
- 結節性のリンパ球の集簇を認め、時に胚中心を伴う
- NSIPのような肺胞隔壁の線維化が一般的
- 細気管支のリモデリング(細気管支周囲の化生)を認める
- 胸膜の炎症細胞浸潤と線維化を認める
- 時に線維芽細胞巣を認める(特発性肺線維症よりも少ない)
関節リウマチに伴う間質性肺炎の肺病理所見では、UIPパターンといっても、特発性肺線維症(IPF)で認めるようなUIPパターンとは少し異なる可能性があります。