間質性肺疾患の治療について概要をスライドにまとめました。
ざっくりまとめていますので、各薬剤の適応は主治医と相談してください。
まず、間質性肺疾患は、原因のわかっているものと原因の不明のものに分類されます。
間質性肺疾患の原因には膠原病や環境因子など様々ものが報告されており、それら原因によって間質性肺疾患は細かく分類されます。原因不明の間質性肺疾患は、「特発性間質性肺炎」と呼ばれています。
これらの概要に関してはこちらの記事も参考にしてください。
間質性肺炎の治療では、
- ステロイドや免疫抑制剤などの抗炎症治療
- 疑わしい環境曝露からの回避(抗原回避)
- その他の各疾患に応じた特異的な治療
に大きく分類されます。また時には治療自体が適応なく、経過観察のみで対応することもあります。
特発性間質性肺炎の中でも「特発性肺線維症」では、ピルフェニドン(商品名:ピレスパ)やニンテダニブ(商品名:オフェブ)といった抗線維化薬が保険収載されています。
また、最近では間質性肺疾患の中でも、進行性に線維化の悪化する一群(PF-ILD)があることがわかり、これに対する治療薬としてニンテダニブ(商品名:オフェブ)も保険収載されました。そのため、様々な間質性肺疾患において、線維化が進行する場合には、ニンテダニブの適応があるかどうか検討する必要があります。
抗線維化薬に関する詳細はこちらの記事もご覧ください。