間質性肺炎全般– category –
-
患者中心アウトカムの確立が求められる
間質性肺炎の研究を行う際に、患者さんを中心としたアウトカムをどのように定義し、取り入れたらよいのか、まだ具体的な指針がありません。今回、重要な7つのテーマと28個の研究課題が提唱されました。 Aronson KI, Danoff SK, Russell A-M, Ryerson CJ,... -
栄養不良と食事量低下はIPFの入院や死亡と関連あり
特発性肺線維症(IPF)で、栄養不良と食事量低下が入院や死亡と関連があることが報告されました。 Jouneau S, Rousseau C, Lederlin M, Lescoat A, Kerjouan M, Chauvin P, et al. Malnutrition and decreased food intake at diagnosis are associated ... -
クライオバイオプシーの診断率は80%(SR2022)
肺生検の方法の一つにクライオバイオプシー(TBLC)があります。今回クライオバイオプシーのエビデンス構築、ガイドラインの更新のためのシステマティックレビューが行われました。 Kheir F, Uribe Becerra JP, Bissell B, Ghazipura M, Herman D, Hon S... -
ニンテダニブを減量、中止した場合の効果
ニンテダニブの有害事象は下痢が最多ですが、有害事象によってニンテダニブを中断したり減量したりします。今回治験の結果から、ニンテダニブの中断、減量を行っても効果はそれほど変化がないことが報告されました。 Cottin V, et al. Safety and tolera... -
CYFRA21-1、特発性肺線維症の新たなバイオマーカーの可能性
CYFRA21-1が特発性肺線維症の重要なバイオマーカーである可能性が示唆されました。 Molyneaux PL, et al. CYFRA 21-1 Predicts Progression in Idiopathic Pulmonary Fibrosis: A Prospective Longitudinal Analysis of the PROFILE Cohort. Am J Respir C... -
IPFの新たな予後予測モデル:DO-GAP
特発性肺線維症(IPF)の予後予測モデルにGAPモデルがありますが、今回このGAPモデルに6分間歩行試験の歩行距離と労作時低酸素血症を加えた改訂版GAPモデルが報告されました。 Chandel A, Pastre J, Valery S, King CS, Nathan SD. Derivation and validat... -
IPF合併肺がんのニンテダニブ+化学療法(J-SONIC)
特発性肺線維症(IPF)患者の重要な合併症に肺癌がありますが、間質性肺炎があると使用可能な抗がん剤の種類も限られます。さらにニンテダニブの併用による効果も期待されており、今回日本の多施設研究から、最新のIPF合併肺癌の治療に関する知見が報告さ... -
在宅酸素療法の副作用とQOL(スウェーデン)
病院外での酸素療法は、日本ではよくHOT(在宅酸素療法)といいますが、海外では長期間行うことが重要と考えられており、LTOT(Long-term oxygen therapy)と表現されます。 今回スウェーデンから、このLTOTの副作用、生活習慣、QOLに関する重要な最新の知... -
肺のびまん性肺骨化症
胸部CTで間質性肺炎をみる際に、時に骨化を認めることがあります。このびまん性肺骨化症について、日本の放射線科の大変ご高名な先生から重要な研究結果が報告されています。 Egashira R, et al. Diffuse Pulmonary Ossification in Fibrosing Interstitia... -
IPFに対するPDE4B阻害薬(第2相試験)
間質性肺炎の代表的な疾患に特発性肺線維症(IPF)がありますが、まだ根本的な治療法は見つかっておらず、予後不良な疾患です。現在、IPFの治療薬には2種類の抗線維化薬がありますが、いずれも進行のスピードを抑える効果が期待されるにとどまります。 し...