間質性肺炎の原因は様々ですが、その一つが膠原病です。膠原病というのは、結合組織病(connective tissue disease; CTD)とも言いますが、
- 関節リウマチ(rheumatoid arthritis; RA)
- 全身性強皮症(systemic sclerosis; SSc)
- 多発性筋炎/皮膚筋炎(polymyositis/dermatomyositis; PM/DM)
- シェーグレン症候群(Sjögren’s syndrome; SS)
- 混合性結合組織病(mixed connective tissue disease)
などが包括される疾患群です。
この膠原病に伴う間質性肺疾患をだれが診断や治療を行うのか、国や地域によって様々だと思いますが、その実態はあまりわかっていません。
この膠原病に伴う間質性肺疾患を誰が診断するのか、2017年に国際的なアンケート調査が行われました。アンケート対象は世界中の医師486人で、日本からも80人が参加しています(その他はアメリカから203人、ドイツから41人、フランスから41人、イギリスから41人、イタリアから40人、スペインから40人の参加です)。これら参加者のうち、呼吸器内科医は243人、膠原病内科医が203人、内科医が40人でした。
日本では、膠原病に伴う間質性肺疾患は、約半数が呼吸器内科医によって診断され、約40%が膠原病内科医によって診断されているようです。
アメリカやヨーロッパの国と比較しても、その割合は同じような結果のようです。