間質性肺炎の分野でも在宅モニタリングの話題はトピックスの一つです。
スペインから、間質性肺炎に対する在宅酸素モニタリングと6分間歩行試験の酸素状態を比較したパイロット試験の結果が報告されました。
パイロット研究なので少数例の検討ではありますが、
- 6分間歩行試験の歩行距離が在宅での歩数と相関あること
- 特に在宅酸素療法未導入の患者では、6分間歩行試験の低酸素時間と在宅酸素モニタリングでの低酸素時間に正の相関がみられたこと
などが述べられています。
在宅でSpO2の値をモニタリングすることにどのような有用性があるのか、また間質性肺炎の領域ではわかっていません。しかし、酸素状態をはじめとしたさまざまな指標を病院外でもモニタリングできるようになることで、今後の間質性肺炎の診療が大きく変わっていく可能性を感じます。