今日は間質性肺炎、ではなく肺腺癌の遺伝子異常についての報告です。
肺癌の中で最も頻度の高い組織型である肺腺癌は、EGFR遺伝子変異やALK融合遺伝子などのドライバー遺伝子の異常が発生に関与していることが多いといわれています。
このような遺伝子変異を標的とした分子標的薬が開発されており、現在も様々な遺伝子異常が報告されています。
2016年に日本人において、肺腺癌の遺伝子異常の発現率を調べた研究が報告されていますが、EGFR遺伝子変異は肺腺癌の約半数で認める可能性も指摘されています。
特に、非喫煙者では遺伝子異常の発現率は高く、多くの患者で何らかの遺伝子異常が確認されています。
<まとめ>
日本人の肺腺癌において、遺伝子異常の発現率が明らかとなり、EGFR遺伝子変異は約半数で認める。