肺拡散能力(DLCO)の低下は予後不良

間質性肺炎において進行を評価する基準は様々報告されています。その中で肺機能検査はよく用いられる項目であり、重症度スコアにも用いられています。

 

 

特発性間質性肺炎を対象としたこの研究では、肺機能検査のなかでも、特にこの肺拡散能力(DLCO)の低下について検討されています。

Latsi PI, et al. Fibrotic idiopathic interstitial pneumonia: the prognostic value of longitudinal functional trends. Am J Respir Crit Care Med 2003;168:531–7.

 

 

この研究によると、病理学的に通常型間質性肺炎(UIP)パターンまたは非特異性間質性肺炎(NSIP)パターンのいずれの群も、肺拡散能力(DLCO)の低下は予後不良と関連していました。

(ここでのDLCOの低下は、12か月で15%の低下と定義)

 

肺拡散能力(DLCO)の検査は大変で時間もかかりますが、とても重要な検査の一つです。特にこの研究では肺拡散能力(DLCO)の経時的な呼吸機能の変化をモニタリングする意義が示されています。

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