間質性肺炎ではKL-6を測定し、様々な判断に使用しています。
過敏性肺炎において季節性にKL-6が変動するかどうかに関して、2014年に日本からの研究結果が報告されました。
このようなKL-6の季節性の動きが、過敏性肺炎の診断の助けになるかもしれません。
引用文献:Ohnishi H, et al. Seasonal variation of serum KL-6 concentrations is greater in patients with hypersensitivity pneumonitis. BMC Pulm Med 2014;14:129.
トリ関連過敏性肺炎(Bird-HP)9例、住居関連過敏性肺炎(House-HP)9例、その他の間質性肺炎78例を対象としています。
結果は、過敏性肺炎ではその他の間質性肺炎に比べてKL-6は季節性に変動し、特にトリ関連過敏性肺炎では冬に上昇し、住居関連過敏性肺炎では夏に上昇するようです。(冬:11月から2月、夏:6月から9月)
トリ関連過敏性肺炎のKL-6の推移の例(冬に上昇)
住居関連過敏性肺炎のKL-6の推移の例(夏にKL-6が上昇)