検診などでたまたま偶然発見された肺の間質の異常陰影をILA(interstitial lung abnormality)と呼んでいますが、2020年にILAのposition paperが発表されました。
このILAのposition paperによると、ILAかどうかは臨床的に意味のある病変があるかどうかを判断することが重要視されています。具体的には、
- ILDに起因する呼吸器症状や身体所見
- 胸部CTで広範な病変(3つ以上の肺区域にnon-trivialな陰影があること)
- ILDに起因する肺機能障害やガス交換障害
がない場合にILAと判断することが提案されています。