間質性肺炎の重要な病態– category –
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PF-ILDの頻度と予後との関係(日本)
間質性肺炎の中には線維化が進行する一群がありPF-ILDとして注目されています。日本のコホート研究からPF-ILDを認める頻度や予後との関係を述べた研究が報告されました。 Takei R, Brown KK, Yamano Y, Kataoka K, Yokoyama T, Matsuda T, et al. Prevalen... -
進行性ILDに対するTBLCは診断と治療方針の決定に有用
肺の病理所見を確認する際に、最近ではクライオバイオプシーを行うことがあります。進行性の経過がある間質性肺炎の再診断や治療方針の変更の決定にクライオバイオプシーが有用性である可能性が示唆されています。 Sato Y, et al. Usefulness and safety o... -
深層学習を用いた進行性間質性肺炎の予後予測
間質性肺炎の画像解析に関しては、深層学習(deep learing)を用いたAIの発展が目まぐるしいものがあります。 Walsh SL, et al. Deep Learning-based Outcome Prediction in Progressive Fibrotic Lung Disease Using High-resolution Computed Tomography... -
ILAの有病率(中国の検診データ)
中国から検診データを用いたILA(Interstitial lung abnormalities)の有病率とその後の進行、進行リスク因子が報告されました。 Zhang Y, Wan H, Richeldi L, Zhu M, Huang Y, Xiong X, et al. Reticulation is a Risk Factor of Progressive Subpleural ... -
ニンテダニブのINBUILD試験サブグループ別の効果
進行性線維化を伴う間質性肺疾患に対するニンテダニブの有効性を示したINBUILD試験ですが、そのサブグループ解析が報告されています。 Maher TM, Brown KK, Kreuter M, Devaraj A, Walsh SLF, Lancaster LH, et al. Effects of nintedanib by inclusion cr... -
進行性肺線維症に対するニンテダニブの有効性(システマティックレビューとメタ解析)
進行性肺線維症に対するニンテダニブ(商品名:オフェブ)のシステマティックレビューとメタ解析の結果が明らかとなりました。 Pulmonary histopathology of interstitial lung disease associated with antisynthetase antibodies - PubMed (nih.gov) 一... -
進行性肺線維症に対するピルフェニドンの有効性(システマティックレビューとメタ解析)
抗線維化薬であるニンテダニブのPF-ILDに対するの有効性は明らかであり、実臨床でも用いられています。しかし、特発性肺線維症(IPF)に対する抗線維化薬には現在2種類があり、もう一方の抗線維化薬であるピルフェニドンに関しては、その有効性は明らかで... -
ILAのリスク因子と5年後の進行
検診などでたまたま偶然発見された肺の間質の異常陰影をILA(interstitial lung abnormalities)と呼んでいます。Salisbury ML, et al. Development and Progression of Radiologic Abnormalities in Individuals at Risk for Familial Interstitial Lung ... -
ILAのPosition Paper(2020年)
検診などでたまたま偶然発見された肺の間質の異常陰影をILA(interstitial lung abnormality)と呼んでいますが、2020年にILAのposition paperが発表されました。 Hatabu H, et al. Interstitial lung abnormalities detected incidentally on CT: a Posit... -
進行性線維化を伴う間質性肺疾患(PF-ILD):ニンテダニブの有効性
進行性線維化を伴う間質性肺疾患(PF-ILD)という概念が報告されました。 間質性肺疾患の一部には 進行性に肺が硬くなっていく(線維化する) 咳や息切れが悪化する 肺活量が低下する QOLが低下する などの経過を呈するフェノタイプがあることが知られてお...