間質性肺炎の重要な病態– category –
-
ILAの中で間質性肺疾患が疑われる方の有病率と危険因子(2023年)
検診などでたまたま偶然発見された肺の間質の異常陰影をILA(interstitial lung abnormality)と呼んでいますが、2020年にILAのposition paperが発表されました。 今回は、ILAの重要なコホートであるCOPDGeneから、ILAを認める方のうち、間質性肺疾患が疑... -
膠原病におけるILA(2022年review)
検診などでたまたま偶然発見された肺の間質の異常陰影をILA(interstitial lung abnormalitiy)と呼んでいますが、2020年にILAのposition paperが発表されました。 ILAのposition paperに関してはこちらの記事をご覧ください。 ILAのPosition Paper(2020... -
PF-ILDに対するニンテダニブの費用対効果
間質性肺炎では適切なケアを行っても線維化が進行する一群が報告されています。これら進行性線維性を伴う間質性肺疾患(PF-ILD)に対するニンテダニブ(製剤名:オフェブ)の疾患進行抑制効果が報告されています。 しかし、ニンテダニブ内服に伴う高額な医... -
PPFの基準に関する検証研究(2022年)
特発性肺線維症(IPF)は進行性の経過をたどる予後不良な間質性肺疾患ですが、他の間質性肺疾患でも特発性肺線維症と同様に悪化する一群が報告されています。 2022年のガイドラインではこれら一群をPPF(progressive pulmonary fibrosis)と考えることが提... -
検診発見の特発性肺線維症の予後(2022日本)
最近では偶発的に肺の線維化が見つかる場合、ILAとして着目されるようになりました。 ★ILAについてはこちらの記事もご覧ください 特に日本では検診発見の間質性肺炎も多く、今回はそこに着目した日本からの論文です。 Yamazaki R, Nishiyama O, Yoshikawa ... -
PF-ILDの実態調査(2021年フランス)
フランスの大規模な医療データベースを用いたPF-ILDに関する研究結果が報告されました。 Nasser M, Larrieu S, Boussel L, Si-Mohamed S, Bazin F, Marque S, et al. Estimates of epidemiology, mortality and disease burden associated with progress... -
PF-ILDに対するニンテダニブの日本人データ(INBUILD試験)
間質性肺炎の中で進行性に線維化が悪化する一群をPF-ILDと呼び、この患者を対象としたINBUILD試験が2019年に報告されました。その日本人の結果をまとめたサブグループ解析が報告されています。 Inoue Y, et al. Efficacy and safety of nintedanib in Japa... -
PF-ILDの有病率(米国の保険データ)
進行性線維化を有する間質性肺炎の有病率には様々な報告がありますが、米国から保険データベースを用いた有病率が報告されました。 Singer D, Bengtson LGS, Conoscenti CS, Laouri M, Shetty SS, Anderson AJ, et al. Claims-based Prevalence of Disea... -
PF-ILD後の経過:CT所見の線維化進行がその後の肺活量低下が最も不良
間質性肺炎の中には進行性に線維化が悪化する一群があり、PF-ILDと呼ばれています。今回海外のコホート研究から、PF-ILDを満たした後の経過を評価した大変重要な研究が報告されました。 Oldham JM, Lee CT, Wu Z, Bowman WS, Vu Pugashetti J, Dao N, et a... -
ニンテダニブを減量、中止した場合の効果
ニンテダニブの有害事象は下痢が最多ですが、有害事象によってニンテダニブを中断したり減量したりします。今回治験の結果から、ニンテダニブの中断、減量を行っても効果はそれほど変化がないことが報告されました。 Cottin V, et al. Safety and tolera...