進行性線維化を伴う間質性肺疾患(PF-ILD)、PPF– category –
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PPFの基準に関する検証研究(2022年)
特発性肺線維症(IPF)は進行性の経過をたどる予後不良な間質性肺疾患ですが、他の間質性肺疾患でも特発性肺線維症と同様に悪化する一群が報告されています。 2022年のガイドラインではこれら一群をPPF(progressive pulmonary fibrosis)と考えることが提... -
PF-ILDの実態調査(2021年フランス)
フランスの大規模な医療データベースを用いたPF-ILDに関する研究結果が報告されました。 Nasser M, Larrieu S, Boussel L, Si-Mohamed S, Bazin F, Marque S, et al. Estimates of epidemiology, mortality and disease burden associated with progress... -
PF-ILDに対するニンテダニブの日本人データ(INBUILD試験)
間質性肺炎の中で進行性に線維化が悪化する一群をPF-ILDと呼び、この患者を対象としたINBUILD試験が2019年に報告されました。その日本人の結果をまとめたサブグループ解析が報告されています。 Inoue Y, et al. Efficacy and safety of nintedanib in Japa... -
PF-ILDの有病率(米国の保険データ)
進行性線維化を有する間質性肺炎の有病率には様々な報告がありますが、米国から保険データベースを用いた有病率が報告されました。 Singer D, Bengtson LGS, Conoscenti CS, Laouri M, Shetty SS, Anderson AJ, et al. Claims-based Prevalence of Disea... -
PF-ILD後の経過:CT所見の線維化進行がその後の肺活量低下が最も不良
間質性肺炎の中には進行性に線維化が悪化する一群があり、PF-ILDと呼ばれています。今回海外のコホート研究から、PF-ILDを満たした後の経過を評価した大変重要な研究が報告されました。 Oldham JM, Lee CT, Wu Z, Bowman WS, Vu Pugashetti J, Dao N, et a... -
ニンテダニブを減量、中止した場合の効果
ニンテダニブの有害事象は下痢が最多ですが、有害事象によってニンテダニブを中断したり減量したりします。今回治験の結果から、ニンテダニブの中断、減量を行っても効果はそれほど変化がないことが報告されました。 Cottin V, et al. Safety and tolera... -
PF-ILDの頻度と予後との関係(日本)
間質性肺炎の中には線維化が進行する一群がありPF-ILDとして注目されています。日本のコホート研究からPF-ILDを認める頻度や予後との関係を述べた研究が報告されました。 Takei R, Brown KK, Yamano Y, Kataoka K, Yokoyama T, Matsuda T, et al. Prevalen... -
進行性ILDに対するTBLCは診断と治療方針の決定に有用
肺の病理所見を確認する際に、最近ではクライオバイオプシーを行うことがあります。進行性の経過がある間質性肺炎の再診断や治療方針の変更の決定にクライオバイオプシーが有用性である可能性が示唆されています。 Sato Y, et al. Usefulness and safety o... -
深層学習を用いた進行性間質性肺炎の予後予測
間質性肺炎の画像解析に関しては、深層学習(deep learing)を用いたAIの発展が目まぐるしいものがあります。 Walsh SL, et al. Deep Learning-based Outcome Prediction in Progressive Fibrotic Lung Disease Using High-resolution Computed Tomography... -
ニンテダニブのINBUILD試験サブグループ別の効果
進行性線維化を伴う間質性肺疾患に対するニンテダニブの有効性を示したINBUILD試験ですが、そのサブグループ解析が報告されています。 Maher TM, Brown KK, Kreuter M, Devaraj A, Walsh SLF, Lancaster LH, et al. Effects of nintedanib by inclusion cr...