その他の病気– category –
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重症喘息に対する生物学的製剤の選択をどうするか?
今日はちょっと気管支喘息のお話です。 気管支喘息の治療の進歩はすさまじく、従来の吸入薬や内服薬だけでなく、多くの生物学的製剤が開発されてきました。 現在、気管支喘息で使用できる生物学的製剤は以下の4つです。 抗IgE抗体:オマリズマブ(ゾレ... -
サルコイドーシスに対するニコチン治療の効果
喫煙(ニコチン)とサルコイドーシスには深い関係がありますが、今年のCHEST誌にサルコイドーシス患者に対するニコチン治療の研究が報告されています。 Crouser ED, et al. A Pilot Randomized Trial of Transdermal Nicotine for Pulmonary Sarcoidosis. ... -
日本におけるサルコイドーシスの臓器合併の割合や肺病変の病型は?
過去2日間の記事で、サルコイドーシスには地域性があり、人種によって肺病変の病型が異なることを報告しました。 それでは、日本におけるサルコイドーシスの実態はどのようなものでしょうか。 Brito-Zerón P, Kostov B, Superville D, Baughman RP, Ramos-... -
サルコイドーシスの肺病変の病型には人種差がある、アジアでは?
サルコイドーシスは地域性があり、日本ではとてもまれな疾患です。 肺は重要な臓器合併症の一つですが、無症状やリンパ節が腫大するだけのものから、強い肺の線維化を起こし、息切れや酸素状態の悪化をきたすものまで、その病型は極めて多彩です。 ... -
サルコイドーシスの有病率には地域性がある
サルコイドーシスは、全身の様々な臓器を病変とする原因不明の疾患で、日本ではとても稀な疾患です。 特に間質性肺炎は重要な臓器病変の一つといわれています。 しかし、実はサルコイドーシスは国によってその有病率が極めて多彩であることはご存じでしょ... -
特発性肺線維症(IPF)の合併症とは?
特発性肺線維症(IPF)は、慢性かつ進行性に悪化する原因不明の間質性肺炎であり、特発性間質性肺炎の代表的な疾患です。 特発性肺線維症(IPF)の合併症には、様々なものが報告されています。 Idiopathic pulmonary fibrosis: effects and optimal manage... -
COVID-19に対するフルボキサミンの効果とは?(TOGETHER試験
COVID-19の新たな治療薬となりうる薬剤に関する報告です。 うつ病の患者では、セロトニン量の減少が指摘されています。 フルボキサミンは選択的なセロトニン再取り込み阻害薬(SSRI; Selective Serotonin Reuptake Inhibitors)であり、脳内のセロトニ... -
重症喘息に対する気管支サーモプラスティの長期データ
気管支喘息の治療の一つに気管支サーモプラスティ(BT; bronchial thermoplasty)があります。 気管支サーモプラスティは、重症喘息を治療するための気管支鏡下の手技の一つであり、高周波電流により気管支壁を加熱することで、気管支平滑筋を減少させ、... -
リジン尿性蛋白不耐症に伴う肺合併症について解説
リジン尿性蛋白不耐症という病気をご存じでしょうか。前 多彩な症状を呈するといわれていますが、肺の合併症として、間質性肺炎が指摘されています。 2015年にフランスから14例のリジン尿性蛋白不耐症をまとめた研究が報告されました。 Valimahamed-Mitha ... -
リジン尿性蛋白不耐症とはどんな病気?まずは概要について解説
リジン尿性蛋白不耐症という病気をご存じでしょうか。 この記事をお読みいただいている方からリジン尿性蛋白不耐症に伴う間質性肺炎のことを教えていただきました。 私自身、間質性肺炎を専門としていますが、お恥ずかしい話でこの原因については勉強...