その他の病気– category –
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がん治療薬の免疫チェックポイント阻害薬を自己免疫性疾患に用いた際の安全性
肺がんのみならずがん治療は目まぐるしい進歩を遂げています。その中で免疫チェックポイント阻害薬は革新的な治療薬ですが、自己免疫性疾患がある場合や免疫関連の有害事象が問題となります。 自己免疫性疾患を有する患者に対する免疫チェックポイント阻害... -
好酸球数の正常値はおよそどのぐらいか
血中の好酸球数の正常値はどの程度なのか、オーストリアからの研究結果の報告です。 Hartl S, et al. Blood eosinophil count in the general population: typical values and potential confounders. Eur Respir J 2020;55. 背景 血中好酸球数への関心... -
日本初のがん悪液質に対する薬剤:エドルミズ
日本初の「がん悪液質」に対する内服薬であるアナモレリン塩酸塩錠(商品名:エドルミズ)が発売されました。 非小細胞肺癌に伴うがん悪液質患者を対象にした臨床試験(ONO-7673-04試験)では、 LBM(除脂肪体重)の12週間の平均変化量は、 エドルミズ群... -
肺腺癌の遺伝子異常の発現率(日本人)
今日は間質性肺炎、ではなく肺腺癌の遺伝子異常についての報告です。 Saito M, et al. Gene aberrations for precision medicine against lung adenocarcinoma. Cancer Sci 2016;107:713–20. 肺癌の中で最も頻度の高い組織型である肺腺癌は、EGFR遺伝子... -
日本人のCOVID-19重症化の予測モデル
日本から新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症化の予測モデルを構築した研究が報告されました。 Muto Y, et al. Predictive model for the development of critical coronavirus disease 2019 and its risk factors among patients in Japan. Respi... -
重症COVID-19後に肺の線維化が残存する危険因子
重症COVID-19後の線維化をきたす予測因子を検討した研究がRadiology2021に報告されています。 Han X, et al. Six-month Follow-up Chest CT Findings after Severe COVID-19 Pneumonia. Radiology 2021;299:E177–86.S 背景 新型コロナウイルス感染症(CO... -
重症COVID-19後の線維化を予測しうる指標
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染後には長期的な肺の線維化が問題となる場合があります。COVID-19後の長期的な肺の線維化のリスクを調べた研究が中国から報告されています。 Huang W, et al. The potential indicators for pulmonary fibrosis ... -
肥満に伴う体内の反応が肺の生理機能に制限を及ぼす可能性
肥満がどのような経路で肺の生理機能にネガティブに働くのかを調べた研究です。 McNeill JN, et al. Association of obesity-related inflammatory pathways with lung function and exercise capacity. Respir Med 2021;183:106434. 背景 肥満は肺機能... -
間質性肺炎合併の肺がん、術後の急性増悪の予測スコア
間質性肺炎の重要な合併症の一つに肺がんがあります。肺がんの治療では早期であれば手術が選択肢となりますが、間質性肺炎がある場合には手術自体が施行困難であったり、術後の急性増悪が問題となります。 間質性肺炎合併肺がんの術後の急性増悪を調べた研... -
小細胞肺癌の抗がん剤治療をどのラインまで行っているか
今日は小細胞肺癌に関しての報告です。 肺癌には大きく小細胞肺癌と非小細胞肺癌がありますが、特に小細胞肺癌では治療効果も限定的で、再発も多く、予後が不良であることがわかっています。 この小細胞肺癌、特に抗がん剤治療を行った進展型小細胞肺癌...