その他の病気– category –
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肺がんの発症と膠原病に伴う間質性肺疾患
間質性肺炎の重要な合併症の一つに肺がんがありますが、実は膠原病に伴う間質性肺疾患における肺がんの合併に関してはあまり知られていません。 今回、日本から膠原病に伴う間質性肺疾患と肺がんの合併に関してまとめた研究が報告されました。 Watanabe ... -
新型コロナによる急激な肺の線維化(2020年症例報告)
2020年8月に、新型コロナウイルス感染において肺の線維化が急激に進行する一例の症例が報告されました。Combet M, et al. Rapid onset honeycombing fibrosis in spontaneously breathing patient with COVID-19. Eur Respir J 2020 この症例は、新型コロ... -
院内急変の種類、3つのタイプに分類
院内急変は避けなければなりませんが、やはり一定の確率で経験します。モニターをつけていればその直前の呼吸パターンや脈拍で病態の類推が可能なこともありますが、なかなか原因の同定には難しいことも多いです。 Lynn LA, Curry JP. Patterns of unexp... -
抗がん剤治療中の発熱、大血管炎にも注意を
抗がん剤治療中の大血管炎の発症、私自身はまだ経験したことはありません。 Taimen K, et al. Granulocyte colony-stimulating factor- and chemotherapy-induced large-vessel vasculitis: six patient cases and a systematic literature review. Rheu... -
新型コロナ流行と急性増悪:日本のオンライン調査
間質性肺炎では急性増悪という急性の経過で息苦しさが悪化する病態が存在します。 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が、間質性肺炎の急性増悪に与えた影響について調査した研究が報告されました。Kondoh Y, et al. COVID-19 and acute exacerba... -
新型コロナウイルス感染症の急性期の肺病理所見は?
新型コロナウイルス感染症の急性期の肺病理組織は感染のリスクから調べることが難しいのが現状です。そのような状況下で急性期の肺病理12例を調べた研究がイタリアから報告されています。 Doglioni C, et al. Covid-19 Interstitial Pneumonia: Histologic... -
アレルギー感作と喘息のリスクの関係
今日は間質性肺炎ではなく、アレルギー感作と喘息、鼻炎の話です。 スウェーデンで行われた大規模な観察研究で、アレルギー感作が成人でもアレルギー性疾患の危険因子であることを報告しています。 Rönmark EP, et al. Different risk factor patterns f... -
COVID-19に対するCPAPの有用性を再確認する
2022年1月の最新のJAMAに、COVID-19の呼吸管理に対して、CPAP(持続陽圧呼吸療法)とHFNC(高流量鼻カニュラ酸素療法)とを通常酸素投与と比較した試験がイギリスから報告されました。 コロナ禍でHFNCが大いに取り上げられていますが、今一度CPAPの有用性... -
肺炎によるARDSの早期・晩期死亡の関連因子とは
肺炎をきっかけに両側の肺に影が出現し重度の呼吸不全を呈することがあります。このような病態を急性呼吸窮迫症候群(ARDS; acute respiratory distress syndrome)と呼びますが、どのような臨床的な因子が予後と関連があるのか、まだあまりわかっていませ... -
間質性肺炎では肺癌の発症率はどの程度か。
間質性肺炎の合併症で特に重要なものに急性増悪がありますが、もう一つ気を付けるべき合併症に肺癌があります。米国から間質性肺炎の患者における肺癌の発生率や臨床的特徴をまとめた研究が報告されています。 Yoon JH, et al. Characteristics of lung ca...