間質性肺炎全般– category –
-
IPFの呼吸リハビリ、1日3回の運動で肺機能の維持
間質性肺炎のリハビリテーションに関してはエビデンスは限られています。中国から呼吸の運動を1日3回行うことで、肺機能の維持やQOLの向上に効果的であったとする研究が報告されました。Shen L, et al. New pulmonary rehabilitation exercise for pulmona... -
ざっくり解説、間質性肺炎の治療の概要
間質性肺疾患の治療について概要をスライドにまとめました。 ざっくりまとめていますので、各薬剤の適応は主治医と相談してください。 まず、間質性肺疾患は、原因のわかっているものと原因の不明のものに分類されます。 間質性肺疾患の原因には膠原病や環... -
薬が多いことや処方が複雑なことは、間質性肺炎で大きな問題である
間質性肺炎の患者では多くの併存症を有し、薬剤の数も多くなりがちです。IPF患者では併用薬の負担が抗線維化薬の忍容性不良と関連していました。さらにILD患者では、薬の処方の複雑さが予後を予測するうえで有用であることも明らかとなりました。 Khor YH,... -
症状を改善、IPFに対するニンテダニブ
特発性肺線維症(IPF)に対するニンテダニブはFVCの低下を抑制することが報告されていますが、患者報告アウトカムであるCATやmMRCに関しても改善する可能性が示唆されました。 Takeda T, Takeuchi M, Saitoh M, Takeda S. Improvement in Patient-Reported... -
IPFは軽症でも疾患進行する
特発性肺線維症では、軽症であっても病気が進行することが報告されています。ピルフェニドンの治験で用いられたデータを解析し、軽症の特発性肺線維症でも疾患進行を認めることが報告されました。 Albera C, Costabel U, Fagan EA, Glassberg MK, Gorina E... -
患者中心アウトカムの確立が求められる
間質性肺炎の研究を行う際に、患者さんを中心としたアウトカムをどのように定義し、取り入れたらよいのか、まだ具体的な指針がありません。今回、重要な7つのテーマと28個の研究課題が提唱されました。 Aronson KI, Danoff SK, Russell A-M, Ryerson CJ,... -
栄養不良と食事量低下はIPFの入院や死亡と関連あり
特発性肺線維症(IPF)で、栄養不良と食事量低下が入院や死亡と関連があることが報告されました。 Jouneau S, Rousseau C, Lederlin M, Lescoat A, Kerjouan M, Chauvin P, et al. Malnutrition and decreased food intake at diagnosis are associated ... -
クライオバイオプシーの診断率は80%(SR2022)
肺生検の方法の一つにクライオバイオプシー(TBLC)があります。今回クライオバイオプシーのエビデンス構築、ガイドラインの更新のためのシステマティックレビューが行われました。 Kheir F, Uribe Becerra JP, Bissell B, Ghazipura M, Herman D, Hon S... -
ニンテダニブを減量、中止した場合の効果
ニンテダニブの有害事象は下痢が最多ですが、有害事象によってニンテダニブを中断したり減量したりします。今回治験の結果から、ニンテダニブの中断、減量を行っても効果はそれほど変化がないことが報告されました。 Cottin V, et al. Safety and tolera... -
CYFRA21-1、特発性肺線維症の新たなバイオマーカーの可能性
CYFRA21-1が特発性肺線維症の重要なバイオマーカーである可能性が示唆されました。 Molyneaux PL, et al. CYFRA 21-1 Predicts Progression in Idiopathic Pulmonary Fibrosis: A Prospective Longitudinal Analysis of the PROFILE Cohort. Am J Respir C...