間質性肺炎全般– category –
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肺生検が診断や治療戦略に与えるインパクト
間質性肺炎では肺生検がとても重要と考えられていますが、その裏付けとなるとても重要な研究結果が報告されました。 Tomassetti S, et al. Impact of Lung Biopsy Information on Treatment Strategy of Patients with Interstitial Lung Diseases. Ann Am... -
蜂巣肺の有病率と死亡への影響
アメリカの多施設コホート研究から、胸部CT検査で認める蜂巣肺の有病率や死亡との関連が報告されています。 Adegunsoye A, et al. Computed Tomography Honeycombing Identifies a Progressive Fibrotic Phenotype with Increased Mortality across Divers... -
術後の急性増悪、発症予防にピルフェニドンは有効か(PEOPLE試験)
特発性肺線維症(IPF)の重要な合併症の一つに肺癌があり、早期であれば手術が選択肢となります。しかし、肺の状態が悪い場合には手術が困難であったり、手術ができても術後の急性増悪が懸念です。 日本の第Ⅱ相多施設共同研究として、周術期にピルフェニド... -
【問題】在宅酸素療法:オキシマイザー時の注意
今日は新たな取り組みとして、架空のケースから問題提示したいと思います。 ケースプレゼンテーション 70歳の男性。特発性肺線維症の診断で抗線維化薬を使用中。安静時の低酸素があり、今回はじめて在宅酸素療法を導入した。 在宅酸素の流量は、オキ... -
高齢者に対するニンテダニブの効果と安全性
特発性肺線維症の治療薬の一つにニンテダニブ(商品名:オフェブ)がありますが、実は高齢者に関しての有効性のデータは不足しています。2020年に日本から報告された75歳以上の高齢者に対するニンテダニブの有効性に関する研究です。 Takeda T, et al. Imp... -
特発性肺線維症のANCA陽性率と血管炎発症率
間質性肺炎の検査では、様々な項目をスクリーニングとして検査しますが、その一つにANCAという項目があります。これは小型血管炎と関連する自己抗体の一つですが、実は特発性肺線維症(IPF)でも陽性となることがあります。 アメリカの2施設(UCSFとUC)か... -
特発性肺線維症における画像所見と予後との関係
2008年に日本から報告された研究ですが、特発性肺線維症の患者における画像所見についてまとめたとても重要な研究ですのでご報告します。 Sumikawa H, et al. Computed tomography findings in pathological usual interstitial pneumonia: relationship t... -
(深読み)トレプロスチニル吸入群は複数の疾患進行イベント発生を抑える可能性
ちょっと今日は趣向をかえて、論文を深読みしてみたいと思います。 先日、間質性肺炎に伴う肺高血圧症に対するトレプロスチニル吸入の後解析の結果をご報告させていただきました。トレプロスチニル吸入開始後に疾患進行イベントが起こっても、さらに吸入を... -
間質性肺炎では肺癌の発症率はどの程度か。
間質性肺炎の合併症で特に重要なものに急性増悪がありますが、もう一つ気を付けるべき合併症に肺癌があります。米国から間質性肺炎の患者における肺癌の発生率や臨床的特徴をまとめた研究が報告されています。 Yoon JH, et al. Characteristics of lung ca... -
間質性肺炎における在宅での酸素状態のモニタリング
間質性肺炎の分野でも在宅モニタリングの話題はトピックスの一つです。 スペインから、間質性肺炎に対する在宅酸素モニタリングと6分間歩行試験の酸素状態を比較したパイロット試験の結果が報告されました。 Cuerpo Cardeñosa S, et al. Home Oxygen Monit...