間質性肺炎全般– category –
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IPFに対するリハビリの効果は?
間質性肺炎において、実は肺リハビリテーションのエビデンスは不足しています。 Nolan CM, Polgar O, Schofield SJ, Patel S, Barker RE, Walsh JA, et al. Pulmonary Rehabilitation in Idiopathic Pulmonary Fibrosis and COPD: A Propensity-Matched Re... -
過敏性肺炎でも肺機能の低下は予後不良のサイン
線維化性過敏性肺炎においても1年後の肺機能の低下は予後不良なサインである可能性があります。 Macaluso C, Boccabella C, Kokosi M, Sivarasan N, Kouranos V, George PM, et al. Short-term lung function changes predict mortality in patients with ... -
特発性肺線維症に逆流性食道炎はどの程度合併するか?
特発性肺線維症(IPF)の重要な合併症の一つに胃食道逆流症があります。その有病率、症状などの特徴について研究した重要な報告です。なんと合併率は90%にも認めました。 Raghu G, et al. High prevalence of abnormal acid gastro-oesophageal reflux in ... -
肺生検が診断や治療戦略に与えるインパクト
間質性肺炎では肺生検がとても重要と考えられていますが、その裏付けとなるとても重要な研究結果が報告されました。 Tomassetti S, et al. Impact of Lung Biopsy Information on Treatment Strategy of Patients with Interstitial Lung Diseases. Ann Am... -
蜂巣肺の有病率と死亡への影響
アメリカの多施設コホート研究から、胸部CT検査で認める蜂巣肺の有病率や死亡との関連が報告されています。 Adegunsoye A, et al. Computed Tomography Honeycombing Identifies a Progressive Fibrotic Phenotype with Increased Mortality across Divers... -
術後の急性増悪、発症予防にピルフェニドンは有効か(PEOPLE試験)
特発性肺線維症(IPF)の重要な合併症の一つに肺癌があり、早期であれば手術が選択肢となります。しかし、肺の状態が悪い場合には手術が困難であったり、手術ができても術後の急性増悪が懸念です。 日本の第Ⅱ相多施設共同研究として、周術期にピルフェニド... -
【問題】在宅酸素療法:オキシマイザー時の注意
今日は新たな取り組みとして、架空のケースから問題提示したいと思います。 ケースプレゼンテーション 70歳の男性。特発性肺線維症の診断で抗線維化薬を使用中。安静時の低酸素があり、今回はじめて在宅酸素療法を導入した。 在宅酸素の流量は、オキ... -
高齢者に対するニンテダニブの効果と安全性
特発性肺線維症の治療薬の一つにニンテダニブ(商品名:オフェブ)がありますが、実は高齢者に関しての有効性のデータは不足しています。2020年に日本から報告された75歳以上の高齢者に対するニンテダニブの有効性に関する研究です。 Takeda T, et al. Imp... -
特発性肺線維症のANCA陽性率と血管炎発症率
間質性肺炎の検査では、様々な項目をスクリーニングとして検査しますが、その一つにANCAという項目があります。これは小型血管炎と関連する自己抗体の一つですが、実は特発性肺線維症(IPF)でも陽性となることがあります。 アメリカの2施設(UCSFとUC)か... -
特発性肺線維症における画像所見と予後との関係
2008年に日本から報告された研究ですが、特発性肺線維症の患者における画像所見についてまとめたとても重要な研究ですのでご報告します。 Sumikawa H, et al. Computed tomography findings in pathological usual interstitial pneumonia: relationship t...