間質性肺炎全般– category –
-
IPF急性増悪に対するステロイドは有効でない可能性
特発性肺線維症(IPF)の急性増悪の治療については、まだ議論の余地があるものの、高用量ステロイドや免疫抑制剤が選択されていることが多いと思います。 そのような現状の中で、急性増悪に対するステロイド治療に関する研究がアメリカから報告されました... -
IPFの急性増悪に対するリコンビナントトロンボモジュリンの効果
特発性肺線維症(IPF)の急性増悪に対するリコンビナントトロンボモジュリン(商品名:リコモジュリン)についての報告です。有効性が乏しいとする結果でしたが、何より世界で初めて急性増悪に対するランダム化二重盲検プラセボ対照試験を日本で行えたこと... -
IPF急性増悪に対するシクロホスファミド投与(EXAFIP試験)
特発性肺線維症(IPF)の急性増悪の治療にはステロイドや免疫抑制剤が使用されています。免疫抑制剤の一つにシクロホスファミド(商品名:エンドキサン)がありますが、フランスから、急性増悪の際にシクロホスファミドを初期から投与することで、なんと3... -
急性増悪:間質性肺炎の重要な合併症
間質性肺炎の重要な合併症の一つに急性増悪があります。 急性増悪は、1993年に特発性肺線維症(IPF)の合併症として日本から報告されたのがはじめですが、その後様々な間質性肺炎でも発症することがわかってきました。 急性増悪:1993年に日本から初めて報... -
FVC低下が死亡と関連する重要な所見
過去の治験のデータから、肺活量が低下することが死亡を予測する重要な所見であることが示唆されました。 Brown KK, Inoue Y, Flaherty KR, Martinez FJ, Cottin V, Bonella F, et al. Predictors of mortality in subjects with progressive fibrosing ... -
ピルフェニドンの有効な一群:SP-D<202ng/ml
特発性肺線維症(IPF)の治療薬の一つにピルフェニドン(商品名:ピレスパ)がありますが、今回ピルフェニドンの有効性を示しうるバイオマーカー(SP-D)が報告されました。 Ikeda K, et al. Serum surfactant protein D as a predictive biomarker for th... -
拡散能(DLCO)低値でのニンテダニブの効果
ニンテダニブ(商品名:オフェブ)は様々な疾患で用いられています。特発性肺線維症(IPF)を対象とした試験では、DLCOが低い患者に対しても同様の結果が期待できることが報告されています。 Richeldi L, Kolb M, Jouneau S, Wuyts WA, Schinzel B, Stow... -
ニンテダニブの長期効果(INPULSIS-ON試験)
特発性肺線維症(IPF)患者に対するニンテダニブ(商品名:オフェブ)の試験であるINPULSIS試験の延長試験(INPULSIS-ON試験)の結果が報告されています。 Song JW, et al. Long-term treatment with nintedanib in Asian patients with idiopathic pulmon... -
ニンテダニブ(オフェブ)の副作用:疾患で差はあるか?各試験の副作用まとめ
ニンテダニブ(商品名:オフェブ)は抗線維化薬の一つであり、現在では、 特発性肺線維症(IPF) 全身性強皮症に伴う間質性肺疾患(SSc-ILD) 進行性線維化を伴う間質性肺疾患(PF-ILD) の3つに適応が拡大されています。 ★抗線維化薬についての詳しい情報... -
新型コロナ流行と急性増悪:日本のオンライン調査
間質性肺炎では急性増悪という急性の経過で息苦しさが悪化する病態が存在します。 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が、間質性肺炎の急性増悪に与えた影響について調査した研究が報告されました。Kondoh Y, et al. COVID-19 and acute exacerba...