特発性肺線維症(IPF)– category –
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高齢者に対するニンテダニブの効果と安全性
特発性肺線維症の治療薬の一つにニンテダニブ(商品名:オフェブ)がありますが、実は高齢者に関しての有効性のデータは不足しています。2020年に日本から報告された75歳以上の高齢者に対するニンテダニブの有効性に関する研究です。 Takeda T, et al. Imp... -
特発性肺線維症のANCA陽性率と血管炎発症率
間質性肺炎の検査では、様々な項目をスクリーニングとして検査しますが、その一つにANCAという項目があります。これは小型血管炎と関連する自己抗体の一つですが、実は特発性肺線維症(IPF)でも陽性となることがあります。 アメリカの2施設(UCSFとUC)か... -
特発性肺線維症における画像所見と予後との関係
2008年に日本から報告された研究ですが、特発性肺線維症の患者における画像所見についてまとめたとても重要な研究ですのでご報告します。 Sumikawa H, et al. Computed tomography findings in pathological usual interstitial pneumonia: relationship t... -
急性増悪後の予後は原因の有無にかかわらずほぼ同等
急性増悪(AE, acute exacerbation)は、現在では原因が不明であるidiopathic AEと原因がわかっているtriggered AEに分類されています。急性増悪の原因には、感染や検査手技、外科的肺手術、薬剤など様々なものが誘因となることが知られています。 この原... -
IPFの急性増悪か他の原因による急性呼吸不全かの鑑別は非常に重要である
特発性肺線維症の患者では、急性増悪を発症することが知られていますが、急性増悪に類似した病態として肺炎などに伴う急性呼吸不全があります。その両者の鑑別が大変重要であることを述べた研究が日本から報告されています。 Teramachi R, et al. Outcomes... -
特発性肺線維症の死亡原因にはどのようなものがあるか
特発性肺線維症(IPF)は予後不良な間質性肺炎であり、経過がとても重要ですが、どのような死亡の原因が多いのでしょうか。 報告①:北海道スタディの結果 様々な報告がありますが、日本においてまず参考となるのは、2014年に報告された日本のIPFの実態調... -
COVID-19と特発性肺線維症(IPF)の遺伝的背景の関与
COVID-19の重症化リスクと特発性肺線維症(IPF)の遺伝的背景を調べた研究が報告されました。 Fadista J, et al. Shared genetic etiology between idiopathic pulmonary fibrosis and COVID-19 severity. EBioMedicine 2021;65:103277. 背景 特発性肺線... -
特発性肺線維症のCT所見:蜂巣肺とUIPパターン
特発性肺線維症の胸部CTでは、いわゆるUIPパターンを認めることが特徴で、画像的には典型的に以下の図のような所見をとります。 (図. UIPパターン。Raghu G, et al. Am J Respir Crit Care Med 2011より引用掲載) UIPは通常型間質性肺炎やユーアイピー... -
特発性肺線維症における過敏性肺炎ガイドライン2020
過敏性肺炎の診断基準が2020年に報告されましたが、その診断基準をどのように臨床の現場で用いていくかはまだまだ議論の余地があります。 この過敏性肺炎のガイドラインについて、日本から外科的肺生検を施行した280例の研究が報告がされました。 Takei R,... -
特発性肺線維症(IPF)における息切れと低酸素は予後不良
特発性肺線維症(IPF)では、労作時の息苦しさを自覚したり酸素が下がることがあります。息苦しさを表す指標としてはmMRC質問票が用いられます。 2010年には、93例の特発性肺線維症患者(IPF)を対象にした日本の単施設の研究で、修正MRC質問票の点数と6分...