特発性肺線維症(IPF)– category –
-
IPF急性増悪に対するステロイドは有効でない可能性
特発性肺線維症(IPF)の急性増悪の治療については、まだ議論の余地があるものの、高用量ステロイドや免疫抑制剤が選択されていることが多いと思います。 そのような現状の中で、急性増悪に対するステロイド治療に関する研究がアメリカから報告されました... -
IPFの急性増悪に対するリコンビナントトロンボモジュリンの効果
特発性肺線維症(IPF)の急性増悪に対するリコンビナントトロンボモジュリン(商品名:リコモジュリン)についての報告です。有効性が乏しいとする結果でしたが、何より世界で初めて急性増悪に対するランダム化二重盲検プラセボ対照試験を日本で行えたこと... -
IPF急性増悪に対するシクロホスファミド投与(EXAFIP試験)
特発性肺線維症(IPF)の急性増悪の治療にはステロイドや免疫抑制剤が使用されています。免疫抑制剤の一つにシクロホスファミド(商品名:エンドキサン)がありますが、フランスから、急性増悪の際にシクロホスファミドを初期から投与することで、なんと3... -
ピルフェニドンの有効な一群:SP-D<202ng/ml
特発性肺線維症(IPF)の治療薬の一つにピルフェニドン(商品名:ピレスパ)がありますが、今回ピルフェニドンの有効性を示しうるバイオマーカー(SP-D)が報告されました。 Ikeda K, et al. Serum surfactant protein D as a predictive biomarker for th... -
拡散能(DLCO)低値でのニンテダニブの効果
ニンテダニブ(商品名:オフェブ)は様々な疾患で用いられています。特発性肺線維症(IPF)を対象とした試験では、DLCOが低い患者に対しても同様の結果が期待できることが報告されています。 Richeldi L, Kolb M, Jouneau S, Wuyts WA, Schinzel B, Stow... -
ニンテダニブの長期効果(INPULSIS-ON試験)
特発性肺線維症(IPF)患者に対するニンテダニブ(商品名:オフェブ)の試験であるINPULSIS試験の延長試験(INPULSIS-ON試験)の結果が報告されています。 Song JW, et al. Long-term treatment with nintedanib in Asian patients with idiopathic pulmon... -
どのウイルス感染が急性増悪の誘因となる可能性があるか
特発性肺線維症(IPF)の急性増悪の原因の一つにウイルス感染があります。 2011年に急性増悪時と安定期の気管支肺胞洗浄液(BAL液)を用いてウイルスの検査を行い、急性増悪時のウイルス感染を調べた研究が報告されました。Wootton SC, et al. Viral infec... -
IPFに対するリハビリの効果は?
間質性肺炎において、実は肺リハビリテーションのエビデンスは不足しています。 Nolan CM, Polgar O, Schofield SJ, Patel S, Barker RE, Walsh JA, et al. Pulmonary Rehabilitation in Idiopathic Pulmonary Fibrosis and COPD: A Propensity-Matched Re... -
特発性肺線維症に逆流性食道炎はどの程度合併するか?
特発性肺線維症(IPF)の重要な合併症の一つに胃食道逆流症があります。その有病率、症状などの特徴について研究した重要な報告です。なんと合併率は90%にも認めました。 Raghu G, et al. High prevalence of abnormal acid gastro-oesophageal reflux in ... -
術後の急性増悪、発症予防にピルフェニドンは有効か(PEOPLE試験)
特発性肺線維症(IPF)の重要な合併症の一つに肺癌があり、早期であれば手術が選択肢となります。しかし、肺の状態が悪い場合には手術が困難であったり、手術ができても術後の急性増悪が懸念です。 日本の第Ⅱ相多施設共同研究として、周術期にピルフェニド...