膠原病に伴う間質性肺疾患– category –
-
ANCA関連血管炎は種類ごとに各臓器の発症頻度は異なる
ANCA関連血管炎の種類には、 顕微鏡的多発血管炎 (Microscopic Polyangitis; MPA) 多発血管炎性肉芽腫症(Granulomatosis with Polyangitis; GPA) 好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(Eosinophilic Granulomatosis with Polyangitis; EGPA) の3種類があり... -
MPO-ANCA関連血管炎の肺病変合併率は約50%
ANCA(anti-neutrophil cytoplasmic antibody)は抗好中球細胞質抗体と呼ばれる自己抗体の総称で、これと関連の深い血管炎をANCA関連血管炎と総称しています。 このANCAの一つであるMPO-ANCAに関連した血管炎について、日本ではMPO-ANCA関連血管炎に関する... -
SLSⅢ:強皮症に伴う間質性肺炎に対するピルフェニドン追加投与の治療効果の比較検討
全身性強皮症に伴う間質性肺炎に対する有名なランダム化比較試験に、Scleroderma Lung Study(SLS)があります。 Scleroderma Lung Study Ⅰ(SLSⅠ)は 経口エンドキサン投与12か月投与群 vs プラセボ投与群 のランダム化比較試験、 Scleroderma Lung ... -
SLSⅡ:強皮症に伴う間質性肺炎に対するミコフェノール酸モフェチルと経口エンドキサンの比較
全身性強皮症に伴う間質性肺炎に対する有名なランダム化比較試験に、 Scleroderma Lung Study(SLS)があります。 Scleroderma Lung Study Ⅰ(SLSⅠ)の概要です▼ P:全身性強皮症に伴う間質性肺炎の患者 I:経口エンドキサン(最大2mg/kg/day)を12か月間... -
SLSⅠ:強皮症に伴う間質性肺炎に対する経口エンドキサン投与の有効性
全身性強皮症に伴う間質性肺炎に対する有名なランダム化比較試験に、 Scleroderma Lung Study(SLS)があります。 2021年9月現在、Scleroderma Lung Study Ⅲの結果を待っていますが、2006年にはこのScleroderma Lung Study Ⅰ(SLSⅠ)として、経口エンドキ... -
強皮症に伴う間質性肺炎:1年間の治療前後のKL-6の推移
全身性強皮症に伴う間質性肺炎とKL-6の関係は過去の記事でも報告させていただきましたが、治療介入を行った際にKL-6がどのように推移するのでしょうか。 セルセプト(ミコフェノール酸モフェチル; MMF)もしくは経口エンドキサン(cyclophosphamide; C... -
強皮症や混合性結合組織病に伴う間質性肺炎:バイオマーカーとしてのKL-6
全身性強皮症に伴う間質性肺炎で、KL-6が1273 U/mlを超えると間質性肺炎が進行する危険性があることは報告されました。 その他にも、全身性強皮症(Systemic sclerosis; SSc)もしくは混合性結合組織病(Mixed Connective Tissue Disease; MCTD)に伴う間... -
全身性強皮症に伴う間質性肺炎の病期分類(その2)
全身性強皮症に伴う間質性肺炎の病期分類には、limited diseaseとextensive diseaseがあります。 この病期分類が報告された研究をさらに詳しくみてみますと、対象は215例の全身性強皮症に伴う間質性肺炎、患者背景は以下の通りです。 平均年齢49歳 男性:... -
全身性強皮症に伴う間質性肺炎の病期分類(その1)
昨日の記事で、全身性強皮症に伴う間質性肺炎では、病期分類として重症度が上がるにつれてKL-6の値が上昇することを報告させていただきました。 全身性強皮症に伴う間質性肺炎の病期分類は、2008年に報告されたGohらの基準を用いています。 Goh NSL, et al... -
強皮症に伴う間質性肺炎:KL-6が肺機能の推移を予測(イギリス)
全身性強皮症に伴う間質性肺炎では、初診時のKL-6が1273 U/mlを超えると間質性肺炎が進行する危険性があることは報告されました(⇒「全身性強皮症に伴う間質性肺炎の進展リスク:KL-6>1273U/ml」)。 その他にイギリスからも、全身性強皮症(Systemic s...