合併症– category –
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急性増悪:間質性肺炎の重要な合併症
間質性肺炎の重要な合併症の一つに急性増悪があります。 急性増悪は、1993年に特発性肺線維症(IPF)の合併症として日本から報告されたのがはじめですが、その後様々な間質性肺炎でも発症することがわかってきました。 急性増悪:1993年に日本から初めて報... -
急性増悪の予後とACP(アドバンス・ケア・プランニング)
急性増悪の治療には、現時点で有効性の確立した治療法はありませんが、日本ではステロイドパルス療法や免疫抑制剤の治療が行われることは多いです。 急性増悪発症後の予後は極めて不良であり、2016年に発行された特発性間質性肺炎 診断と治療の手引き 改訂... -
新型コロナ流行と急性増悪:日本のオンライン調査
間質性肺炎では急性増悪という急性の経過で息苦しさが悪化する病態が存在します。 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が、間質性肺炎の急性増悪に与えた影響について調査した研究が報告されました。Kondoh Y, et al. COVID-19 and acute exacerba... -
どのウイルス感染が急性増悪の誘因となる可能性があるか
特発性肺線維症(IPF)の急性増悪の原因の一つにウイルス感染があります。 2011年に急性増悪時と安定期の気管支肺胞洗浄液(BAL液)を用いてウイルスの検査を行い、急性増悪時のウイルス感染を調べた研究が報告されました。Wootton SC, et al. Viral infec... -
特発性肺線維症に逆流性食道炎はどの程度合併するか?
特発性肺線維症(IPF)の重要な合併症の一つに胃食道逆流症があります。その有病率、症状などの特徴について研究した重要な報告です。なんと合併率は90%にも認めました。 Raghu G, et al. High prevalence of abnormal acid gastro-oesophageal reflux in ... -
関節リウマチに伴う間質性肺炎、急性増悪の発症リスク因子と予後についての検討
関節リウマチに伴う間質性肺炎において、重要な合併症である急性増悪についてまとめた報告が本邦から2021年に報告されました。 Izuka S, et al. Acute exacerbation of rheumatoid arthritis-associated interstitial lung disease: clinical features and... -
術後の急性増悪、発症予防にピルフェニドンは有効か(PEOPLE試験)
特発性肺線維症(IPF)の重要な合併症の一つに肺癌があり、早期であれば手術が選択肢となります。しかし、肺の状態が悪い場合には手術が困難であったり、手術ができても術後の急性増悪が懸念です。 日本の第Ⅱ相多施設共同研究として、周術期にピルフェニド... -
関節リウマチに伴う間質性肺炎のレビュー2021:②PF-ILDと死亡原因
今回、関節リウマチに伴う間質性肺炎の最新のレビューが日本から報告されました。前回の続きです。 Yamakawa H, et al. Decision-Making Strategy for the Treatment of Rheumatoid Arthritis-Associated Interstitial Lung Disease (RA-ILD). J Clin Med ... -
(深読み)トレプロスチニル吸入群は複数の疾患進行イベント発生を抑える可能性
ちょっと今日は趣向をかえて、論文を深読みしてみたいと思います。 先日、間質性肺炎に伴う肺高血圧症に対するトレプロスチニル吸入の後解析の結果をご報告させていただきました。トレプロスチニル吸入開始後に疾患進行イベントが起こっても、さらに吸入を... -
間質性肺炎では肺癌の発症率はどの程度か。
間質性肺炎の合併症で特に重要なものに急性増悪がありますが、もう一つ気を付けるべき合併症に肺癌があります。米国から間質性肺炎の患者における肺癌の発生率や臨床的特徴をまとめた研究が報告されています。 Yoon JH, et al. Characteristics of lung ca...