記事内容– category –
-
関節リウマチ:間質性肺炎の年間発症率(イギリス)
関節リウマチ(Rheumatoid Arthritis; RA)は、多発の関節炎を特徴とする膠原病ですが、間質性肺炎を合併することはよく報告されています。 イギリスの9つの施設から、1460例の関節リウマチ患者を対象とした研究が報告されました。少し前のデータにはな... -
膠原病の肺病理:線維芽細胞巣の量的検討
関節リウマチに伴う間質性肺炎の病理所見で、特にUIP(通常型間質性肺炎)パターンの特徴は前回の記事でまとめました。UIPパターンといっても、特発性肺線維症(IPF)で認めるようなUIPパターンとは少し異なる可能性があります。 線維芽細胞巣は病理UIPの... -
関節リウマチの肺病理:UIPパターンの特徴
関節リウマチに伴う間質性肺炎の画像所見は、UIP(通常型間質性肺炎)パターンが多く、次にNSIP(非特異性間質性肺炎)パターンが続きます。 肺病理所見に関しては、あまり報告が多くはありませんが、例えばリンパ球浸潤や細気管支周囲の化成を伴うリンパ... -
関節リウマチ:死因の約11%が間質性肺炎(IORRA研究)
特発性肺線維症以外の間質性肺炎においても、進行性に線維化が悪化するフェノタイプが存在することは解説させていただきました。 特に膠原病では、間質性肺炎合併は予後不良な合併症であることが示唆されています。 2000年に日本で初めてリウマチ性疾患領... -
関節リウマチに伴う間質性肺炎:蜂巣肺
関節リウマチに伴う間質性肺炎の胸部CTパターンは、UIP(通常型間質性肺炎)パターンが多く、NSIP(非特異性間質性肺炎)パターンが続きますが、時に蜂巣肺を認めることがあります。 蜂巣肺は、もともと特発性肺線維症などで報告された所見で、まさにハ... -
インターロイキン6が線維芽細胞の増生を惹起:特発性肺線維症(IPF)
現在新型コロナウイルス感染症で着目されているインターロイキン6(IL-6; interleukin-6)ですが、特発性肺線維症(IPF)の病態に関与している可能性が指摘されています。 2003年に報告された報告ですが、健常肺、特発性肺線維症(IPF)がインターロイキ... -
間質性肺炎の新たな治療戦略:進行性に線維化が悪化するフェノタイプ
特発性肺線維症(IPF)は慢性的に進行する疾患であり、生存期間中央値は診断後2-5年で、治療薬には抗線維化薬(ピルフェニドン、ニンテダニブ)が選択されます。 それでは、特発性肺線維症以外の間質性肺炎の経過はどうでしょうか。 間質性肺炎には、環境... -
進行性線維化を伴う間質性肺疾患(PF-ILD)の頻度は?(国際アンケート調査)
様々な間質性肺炎で、ある一定の割合で線維化が悪化し、予後不良な経過をたどる一群が存在し、これらを進行性線維化を伴う間質性肺疾患(PF-ILD;progressive fibrosing interstitial lung disease)と呼ぶようになりました。 この一群の患者さんに対して... -
全身性強皮症:死因の経年的な変化
全身性強皮症の死亡原因は、間質性肺炎が最多といわれていますが、実は過去には腎グリーゼが最も多い時代もありました。 これは1972年から5年ごとの全身性強皮症の死因をまとめたものです。 Cottin V, Brown KK. Interstitial lung disease associated w... -
全身性強皮症:限局皮膚硬化型とびまん皮膚硬化型
全身性強皮症(SSc)は皮膚硬化の範囲で、 限局皮膚硬化型:limited cutaneous びまん皮膚硬化型:diffuse cutaneous の2つの病型に分類されます。 出典:強皮症.jp|全身性強皮症に関する総合サイト (kyohisho.jp) 限局皮膚硬化型全身性強皮症(lcS...