記事内容– category –
-
過敏性肺炎に対するステロイドと抗原回避(2018年ベルギー)
2018年にベルギーのグループから過敏性肺炎のステロイド治療や抗原回避についての研究が報告されました。 De Sadeleer LJ, Hermans F, De Dycker E, Yserbyt J, Verschakelen JA, Verbeken EK, et al. Effects of Corticosteroid Treatment and Antigen Av... -
潰瘍性大腸炎と肺病変
潰瘍性大腸炎は消化器内科で出会う疾患ですが、時に肺病変を合併することがあります。今回日本の施設から潰瘍性大腸炎に関連する肺病変をまとめた大変すばらしい研究が報告されました。 Moda M, Suga M, Kasai S, Okochi Y, Yoshimura N, Fukata M, et al.... -
UIPとNSIP、リウマチに伴う間質性肺炎
関節リウマチ(Rheumatoid Arthritis; RA)は、多発の関節炎を特徴とする膠原病です。間質性肺炎を合併することは知られていますが、関節リウマチに伴う間質性肺炎の画像所見、病理所見は極めて多彩です。 画像所見はUIP(usual interstitial pneumonia, ... -
IPFの呼吸リハビリ、1日3回の運動で肺機能の維持
間質性肺炎のリハビリテーションに関してはエビデンスは限られています。中国から呼吸の運動を1日3回行うことで、肺機能の維持やQOLの向上に効果的であったとする研究が報告されました。Shen L, et al. New pulmonary rehabilitation exercise for pulmona... -
ざっくり解説、間質性肺炎の治療の概要
間質性肺疾患の治療について概要をスライドにまとめました。 ざっくりまとめていますので、各薬剤の適応は主治医と相談してください。 まず、間質性肺疾患は、原因のわかっているものと原因の不明のものに分類されます。 間質性肺疾患の原因には膠原病や環... -
筋炎ILDはMUC5B遺伝子多型の関与なし
筋炎に伴う間質性肺炎におけるMUC5B遺伝子多型の関与の有無を調べた研究が報告されましたが、筋炎に伴う間質性肺炎ではMUC5B遺伝子多型の関与はないという結果でした。 Johnson C, Rosen P, Lloyd T, Horton M, Christopher-Stine L, Oddis CV, et al. Exp... -
症状を改善、IPFに対するニンテダニブ
特発性肺線維症(IPF)に対するニンテダニブはFVCの低下を抑制することが報告されていますが、患者報告アウトカムであるCATやmMRCに関しても改善する可能性が示唆されました。 Takeda T, Takeuchi M, Saitoh M, Takeda S. Improvement in Patient-Reported... -
IPFは軽症でも疾患進行する
特発性肺線維症では、軽症であっても病気が進行することが報告されています。ピルフェニドンの治験で用いられたデータを解析し、軽症の特発性肺線維症でも疾患進行を認めることが報告されました。 Albera C, Costabel U, Fagan EA, Glassberg MK, Gorina E... -
強皮症の間質性肺炎、ニンテダニブの効果をサブグループ解析で検証
全身性強皮症に伴う間質性肺炎に対するニンテダニブの効果が明らかとなりました(SENSCIS試験についてはこちらもご覧ください⇒強皮症に伴う間質性肺疾患に対するニンテダニブの効果(SENSCIS試験))。抗トポイソメラーゼⅠ抗体、皮膚硬化の程度、強皮症の... -
強皮症の診断後15年死亡率(RESCLEスコア)
全身性強皮症の診断後15年の死亡率を予測するスコアリングモデルがスペインから報告されています。このRESCLEスコアは10点満点で3群に分類し、死亡率を予測しました。 Rubio-Rivas M, et al. Spanish scleroderma risk score (RESCLESCORE) to predict 15-...