応用編– category –
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強皮症に伴う間質性肺炎における肺機能と健康関連QOL(2022年Rheumatology)
全身性強皮症に伴う間質性肺炎において、肺機能と健康関連QOLの関係に関する研究結果が報告されました。 Kreuter M, et al. Impact of lung function and baseline clinical characteristics on patient-reported outcome measures in systemic sclerosis-... -
特発性肺線維症における健康関連QOL:PROOFレジストリー(2022年)
ベルギーとルクセンブルクの多施設コホート研究から、健康関連QOLが特発性肺線維症(IPF)の患者さんにおいて重要な予後因子であることが報告されました。 Wuyts WA, et al. Quality of Life and Healthcare Resource Use in a Real-world Patient Populat... -
TRAIL1:関節リウマチ関連間質性肺疾患に対するピルフェニドン(第Ⅱ相試験)
関節リウマチに伴う間質性肺炎に対して、ピルフェニドンの有効性と安全性を評価した第Ⅱ相試験が報告されました。 患者が集まらず、また主要評価項目は達成されませんでしたが、各結果は一見の価値ありと思います。主要評価項目が厳しすぎたのでしょうか。... -
過敏性肺炎の標準化された質問票
過敏性肺炎では「いかに抗原曝露の病歴を患者さんから聴取するか」がとても重要です。しかし、これまで標準化された問診表はありませんでした。 今回、オーストラリアのグループから過敏性肺炎の質問票に関する研究が報告されました。Barnes H, et al. Cli... -
PF-ILDに対するニンテダニブの費用対効果
間質性肺炎では適切なケアを行っても線維化が進行する一群が報告されています。これら進行性線維性を伴う間質性肺疾患(PF-ILD)に対するニンテダニブ(製剤名:オフェブ)の疾患進行抑制効果が報告されています。 しかし、ニンテダニブ内服に伴う高額な医... -
間質性肺炎のホームモニタリング(2022年レビュー)
間質性肺炎に関するホームモニタリングのレビューがLancet Respir Medから報告されました。 Wijsenbeek MS, Moor CC, Johannson KA, Jackson PD, Khor YH, Kondoh Y, Rajan SK, Tabaj GC, Varela BE, van der Wal P, et al. Home monitoring in interstiti... -
急性増悪中の肺移植(2022年米国)
間質性疾患の患者さんに肺移植は条件を満たす場合には治療選択の一つとなりえます。しかし、今回、米国からなんと急性増悪中の肺移植に関する研究が報告されました。なんと肺移植までの待機期間は10日間。まだ日本では難しい領域です。 Chizinga M, et al.... -
PPFの基準に関する検証研究(2022年)
特発性肺線維症(IPF)は進行性の経過をたどる予後不良な間質性肺疾患ですが、他の間質性肺疾患でも特発性肺線維症と同様に悪化する一群が報告されています。 2022年のガイドラインではこれら一群をPPF(progressive pulmonary fibrosis)と考えることが提... -
過敏性肺炎に対するステロイドと抗原回避(2018年ベルギー)
2018年にベルギーのグループから過敏性肺炎のステロイド治療や抗原回避についての研究が報告されました。 De Sadeleer LJ, Hermans F, De Dycker E, Yserbyt J, Verschakelen JA, Verbeken EK, et al. Effects of Corticosteroid Treatment and Antigen Av... -
潰瘍性大腸炎と肺病変
潰瘍性大腸炎は消化器内科で出会う疾患ですが、時に肺病変を合併することがあります。今回日本の施設から潰瘍性大腸炎に関連する肺病変をまとめた大変すばらしい研究が報告されました。 Moda M, Suga M, Kasai S, Okochi Y, Yoshimura N, Fukata M, et al....