応用編– category –
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IPFの急性増悪か他の原因による急性呼吸不全かの鑑別は非常に重要である
特発性肺線維症の患者では、急性増悪を発症することが知られていますが、急性増悪に類似した病態として肺炎などに伴う急性呼吸不全があります。その両者の鑑別が大変重要であることを述べた研究が日本から報告されています。 Teramachi R, et al. Outcomes... -
トレプロスチニル吸入群の複数の疾患進行イベントの発生率はどの程度か
2021年に間質性肺炎に伴う肺高血圧症にはじめて有効性が確認された吸入トレプロスチニルの試験結果が報告されました。 今回その後の追加解析の結果がAm J Respir Crit Care Medに報告されています。 Nathan SD, et al. Efficacy of Inhaled Treprostinil o... -
KL-6と肺機能には負の相関(全身性強皮症)
日本から全身性強皮症の経過を7年追った研究が報告されました。 Utsunomiya A, et al. Clinical course of Japanese patients with early systemic sclerosis: A multicenter, prospective, observational study. Mod Rheumatol 2021;31:162–70. 目的 日... -
KL-6と強皮症に伴う間質性肺炎の進行予測
強皮症に伴う間質性肺炎とKL-6の関係は極めて重要な臨床的な課題です。 Salazar GA, Kuwana M, et al. KL-6 But Not CCL-18 Is a Predictor of Early Progression in Systemic Sclerosis-related Interstitial Lung Disease. J Rheumatol 2018;45:1153–8. ... -
気管支鏡検査中の高流量鼻カニュラ酸素療法
気管支鏡検査中に高流量鼻カニュラ酸素療法(HFNC)を用いることで、検査中の低酸素を予防することができる可能性が示されました。 Wang R, et al. Modified high-flow nasal cannula oxygen therapy versus conventional oxygen therapy in patients unde... -
間質性肺炎でも特に低肺機能や肥満の患者はCOVID-19の感染に注意が必要
2020年12月にヨーロッパから間質性肺炎患者でCOVID-19に感染した場合のリスクが研究され、Am J Respir Crit Care Medに報告されました。 Drake TM, et al. Outcome of Hospitalization for COVID-19 in Patients with Interstitial Lung Disease. An Inter... -
間質性肺炎は新型コロナの重症化リスク
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症化リスクの一つに間質性肺炎があげられていますが、韓国のDPCデータベースに登録された約8000例の新型コロナのデータを用いた研究が報告されました。 Lee H, et al. Interstitial lung disease increases susce... -
脂肪組織が間質性肺炎に及ぼす悪影響
肥満パラドックスに関してはようやく間質性肺炎の領域でも議論されるようになりましたが、その真偽はまだ議論があります。今年のChest誌に、脂肪組織と間質性肺炎に関する報告です。 Anderson MR, et al. Adiposity and Interstitial Lung Abnormalities i... -
間質性肺炎では低体重ほど予後不良
間質性肺炎とBMI、体重減少の関係を調べた研究がCHEST誌に報告されました。 Comes A, et al. Association of Body Mass Index and Change in Weight with Mortality in Patients with Fibrotic Interstitial Lung Disease. Chest 2021. 目的 間質性肺炎... -
間質性肺炎の治療薬、MMFの実臨床データinカナダ
間質性肺炎の新たな治療薬についての研究です。 MMF(ミコフェノール酸モフェチル、商品名:セルセプト)とAZA(アザチオプリン、商品名:イムラン)が間質性肺炎にどの程度使用されているかを調べた研究がカナダから今年報告されました。 Wong AW, et al....