基礎編– category –
-
在宅酸素療法の副作用とQOL(スウェーデン)
病院外での酸素療法は、日本ではよくHOT(在宅酸素療法)といいますが、海外では長期間行うことが重要と考えられており、LTOT(Long-term oxygen therapy)と表現されます。 今回スウェーデンから、このLTOTの副作用、生活習慣、QOLに関する重要な最新の知... -
IPAFは特発性間質性肺炎の予後良好な因子(日本からの多施設共同前向き観察研究)
IPAFとは膠原病の分類基準は満たさないが、膠原病の匂いのする間質性肺炎を指しますが、日本からIPAFに関する重要な多施設共同前向き観察研究が報告されました。 Prospective nationwide multicentre cohort study of the clinical significance of auto... -
特発性肺線維症の肺活量は毎年150~200ml程度減少
特発性肺線維症(IPF)は、進行性で最終的には死に至る病気です。 過去数十年にわたる臨床試験で有効な治療法を見出すことができませんでした。しかし、ニンテダニブとピルフェニドンの2つの治療法が第III相試験で成功したことで、治療における大きなブ... -
ネーザルハイフローの陽圧
2022年3月にCOPDに対する「在宅ハイフローセラピー」が新たに保険収載され話題となっています。ネーザルハイフローに関してはこちらの記事もご覧ください ネーザルハイフローに期待する効果 ネーザルハイフローの流量が30L/min以上なのはなぜか? 鼻腔から... -
肺線維症に関する10の研究課題2021(オーストラリアでの調査)
肺線維症の患者、介護者、医療専門家、研究者らが、どのような研究的疑問をもっているか、今後解決すべき最優先事項はなにかを調査した研究が、オーストラリアから報告されました。 Tikellis G, et al. Top 10 research priorities for people living with... -
ILAのPosition Paper(2020年)
検診などでたまたま偶然発見された肺の間質の異常陰影をILA(interstitial lung abnormality)と呼んでいますが、2020年にILAのposition paperが発表されました。 Hatabu H, et al. Interstitial lung abnormalities detected incidentally on CT: a Posit... -
日本のIPFの有病率
診療データベースを用いて、本邦のIPFの有病率が初めて報告されました。 Kondoh Y, et al. Prevalence of idiopathic pulmonary fibrosis in Japan based on a claims database analysis. Respir Res 2022;23:24. 一言解説 IPFの日本の有病率は、人口1... -
進行性線維化を伴う間質性肺疾患(PF-ILD):ニンテダニブの有効性
進行性線維化を伴う間質性肺疾患(PF-ILD)という概念が報告されました。 間質性肺疾患の一部には 進行性に肺が硬くなっていく(線維化する) 咳や息切れが悪化する 肺活量が低下する QOLが低下する などの経過を呈するフェノタイプがあることが知られてお... -
間質性肺炎の合併症
間質性肺炎では急性増悪や肺癌など様々な合併症があるといわれています。このページでは間質性肺炎の合併症についてまとめています。 現在は急性増悪と気胸のみ提示しています。他の合併症に関しては随時まとめていきます。 間質性肺炎の合併症 ①急性増悪 ... -
急性増悪の治療(概要)
急性増悪の治療薬には、経験的に高用量ステロイドや免疫抑制剤を選択している施設は多いかもしれません。 日本呼吸器学会監修の特発性肺線維症の治療ガイドライン2017にも、急性増悪に対する治療として、 ステロイドは パルス療法を含めたステロイド治療を...