ピルフェニドンの臨床試験③「CAPACITY試験とASCEND試験の統合解析」

ピルフェニドン(商品名:ピレスパ)は、日本では2008年から世界に先駆けて特発性肺線維症での使用が可能となり、その後欧米では2つの臨床試験を経て2014年から使用されるに至りました。

 

それがCAPACITY試験ASCEND試験ですが、これら両試験を統合解析した結果が2016年に報告されています。

Noble PW, et al. Pirfenidone for idiopathic pulmonary fibrosis: analysis of pooled data from three multinational phase 3 trials. Eur Respir J 2016;47:243–53.

 

この両試験を統合解析した結果、12か月時点での年間努力肺活量(FVC)の変化は、

  • ピルフェニドン群:-216ml
  • プラセボ群:-363ml

年間のFVC低下を約150ml程度減少し、相対的には約40%程度の改善しました。

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(図. 12か月のFVCの低下。文献より引用掲載)

 

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