オフェブの副作用:下痢の対策

f:id:fibrosis:20220117234721p:plain

ニンテダニブ(商品名:オフェブ)の副作用の主なものは、下痢消化器症状肝酵素上昇などが報告されています。

 

添付文書から引用すると、その頻度は

  • 下痢:56%
  • 悪心(吐き気):22%
  • 食欲減退:5-10%
  • 肝酵素上昇:12%

といわれています。

 

下痢の対策

下痢は、1日の排便回数が多かったり、便がやわらかいな(軟便といいます)と感じる症状を指します。

ニンテダニブでは多くの方が軟便を自覚しますが、薬剤中止に至るほどの下痢は約4%程度といわれており(INPULSIS試験の結果より引用)、その際はロペラミド(商品名:ロペミン)などの止瀉薬(下痢止め)を使用していただいています。

Richeldi L, et al. Efficacy and safety of nintedanib in idiopathic pulmonary fibrosis. N Engl J Med 2014;370:2071–82.

  • 現在(2022年1月)、ロペラミドの供給が限られておりますので注意してください

 

注意:脱水症状

こまめな水分補給が重要です。下痢の際には常温の水やスポーツ飲料をゆっくり飲むようにしてください。また、脂っこいものや刺激の強いもの、食物繊維の多いもの、アルコールなどは下痢を悪化させる可能性があります。

 

下痢を起こしてしまうと、時に大きくQOLを落としたり行動が制限されてしまいます。

薬剤調節や生活習慣の変化で対応可能なこともありますので、処方されている主治医の先生とよく相談することが大切です。

 

 

ブログランキング・にほんブログ村へランキングに参加しています、よければクリックお願いします

(最終アップデート:2022年1月17日)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!