新型コロナ感染後、患者の家族の症状(スコットランド)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染した患者の家族について、長期的な不安などの症状を調べた研究が報告されました。

McPeake J, et al. Long-term Outcomes Following Severe COVID-19 Infection: A Multicenter Cohort Study of Family Member Outcomes. Ann Am Thorac Soc 2021

 

 

対象は、スコットランドの病院に入院した重症の新型コロナ患者の家族47名です。47名は83%が配偶者、子供が6例、親が1例であり、年齢中央値は57歳、女性が72%でした。

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調査結果ですが、退院後3-7か月が経過しても、何らかの不安を感じていたのは40%(19例)、気分の落ち込み(抑うつ症状)を感じていたのは21%(10人)でした。

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Insomnia Severity Index(不眠重症度問診表)は、合計28点満点で0-7点が臨床的に重要でない不眠、8-14点が閾値下の不眠(subthreshold insomnia)、15-21点が中等度の不眠(moderate insomnia)、22-28点が重度の不眠(severe insomnia)を表しますが、全体の47%で何らかの不眠を自覚されていたようです。

 

 

新型コロナウイルスに感染した場合、退院後半年ほど経過しても、家族は不安や抑うつ、不眠などの症状を自覚されるようです。

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