特発性肺線維症(IPF)における息切れと低酸素は予後不良

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特発性肺線維症(IPF)では、労作時の息苦しさを自覚したり酸素が下がることがあります。息苦しさを表す指標としてはmMRC質問票が用いられます。

2010年には、93例の特発性肺線維症患者(IPF)を対象にした日本の単施設の研究で、修正MRC質問票の点数6分間歩行試験での酸素の値が、IPFで予後因子であることが報告されました。

Nishiyama O, et al. A simple assessment of dyspnoea as a prognostic indicator in idiopathic pulmonary fibrosis. Eur Respir J 2010;36:1067–72

特発性肺線維症(IPF)におけるmMRC質問票のスコア、6分間報試験での低酸素の有無で層別化した生存曲線は以下の通りです。

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上図. 生存曲線(—: MMRC 0–1; —: MMRC 2; ……….: MMRC 3)、p<0.0001。

下図. 生存曲線(—: Sp,O2 o88%; —: Sp,O2 ,88%)、p=0.023。

(文献より引用掲載)

さらに、多変量解析では、mMRCスコアと6分間歩行試験での最低SpO2が独立した予後因子であることも報告しています。

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慢性的な経過では、気づかないうちに動いたときに低酸素となっていることもあります。日常生活の息切れに注意しつつ、しっかり定期的に検査をすることが大切です。

<まとめ>

IPFではmMRCスコアと6分間報試験での最低SpO2は予後因子である。

呼吸器病レジデントマニュアル 第6版

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(最終アップデート:2021年12月2日)

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