間質性肺炎の肺生検、大きさ比較

間質性肺炎の診断では、肺の組織を調べること(生検)も多く、気管支鏡や手術を行っています。

現在、間質性肺炎の診断で用いている肺の生検方法は、①クライオバイオプシー(TBLC)②ビデオ補助胸腔鏡手術(VATS)があります。

 

 

肺癌などの診断で用いられる経気管支肺生検(TBLB)では組織量が少なく診断が困難であり、間質性肺炎の診断では②ビデオ補助胸腔鏡手術(VATS)が主流でした。

 

しかし、最近では気管支鏡検査でTBLBより大きな組織を採取可能な①クライオバイオプシー(TBLC)が用いられることが多くなりました。ただし、クライオバイオプシー(TBLC)にも限界がありますので、ビデオ補助胸腔鏡手術(VATS)との情報量は全く異なりますので、その解釈には注意が必要です。

 

 

それぞれの平均長径をまとめています。

①クライオバイオプシー(TBLC):7.1±1.9 mm

②ビデオ補助胸腔鏡手術(VATS):46.5±14.9 mm

Cooper WA, et al. Cryobiopsy for Identification of Usual Interstitial Pneumonia and Other Interstitial Lung Disease Features. Further Lessons from COLDICE, a Prospective Multicenter Clinical Trial. Am J Respir Crit Care Med 2021;203:1306–13.

 

肺生検の大きさのイメージは以下のような図になります。

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