PF-ILDに対するニンテダニブの費用対効果

間質性肺炎では適切なケアを行っても線維化が進行する一群が報告されています。これら進行性線維性を伴う間質性肺疾患(PF-ILD)に対するニンテダニブ(製剤名:オフェブ)の疾患進行抑制効果が報告されています。

しかし、ニンテダニブ内服に伴う高額な医療費の問題が議論されています。

ニンテダニブの薬価は2021年11月から改訂され、1か月の内服で、
オフェブ150mg錠1日2回朝夕内服だと約36万円、オフェブ100mg錠1日2回朝夕内服だと約24万円の薬価がかかります。

これだけ高い薬だとそれに伴うだけの効果も期待したいですが、今回、PF-ILDに対するニンテダニブの費用対効果に関する研究が報告されました。
Westerink L, Nicolai JLJ, Postma MJ, van Boven JFM, Boersma C. Cost-Effectiveness of Nintedanib for Patients with Progressive Fibrosing Interstitial Lung Disease (PF-ILD). Pharmacoecon Open (2022) 6:647–656.

結果の解釈には注意が必要ですが、ニンテダニブ内服による費用対効果はある程度期待される結果のようです。

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