ILAのPosition Paper(2020年)

検診などでたまたま偶然発見された肺の間質の異常陰影をILA(interstitial lung abnormality)と呼んでいますが、2020年にILAのposition paperが発表されました。

Hatabu H, et al. Interstitial lung abnormalities detected incidentally on CT: a Position Paper from the Fleischner Society. Lancet Respir Med 2020;8:726–37.

(図. ILAの診断と管理方法。文献より引用掲載)

このILAのposition paperによると、ILAかどうかは臨床的に意味のある病変があるかどうかを判断することが重要視されています。具体的には、

  • ILDに起因する呼吸器症状や身体所見
  • 胸部CTで広範な病変(3つ以上の肺区域にnon-trivialな陰影があること)
  • ILDに起因する肺機能障害やガス交換障害

がない場合にILAと判断することが提案されています。

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