間質性肺炎の診断では、肺の組織を調べること(生検)も多く、気管支鏡や手術を行っています。
現在、間質性肺炎の診断で用いている肺の生検方法は、①クライオバイオプシー(TBLC)、②ビデオ補助胸腔鏡手術(VATS)があります。
肺癌などの診断で用いられる経気管支肺生検(TBLB)では組織量が少なく診断が困難であり、間質性肺炎の診断では②ビデオ補助胸腔鏡手術(VATS)が主流でした。
しかし、最近では気管支鏡検査でTBLBより大きな組織を採取可能な①クライオバイオプシー(TBLC)が用いられることが多くなりました。ただし、クライオバイオプシー(TBLC)にも限界がありますので、ビデオ補助胸腔鏡手術(VATS)との情報量は全く異なりますので、その解釈には注意が必要です。
それぞれの平均長径をまとめています。
①クライオバイオプシー(TBLC):7.1±1.9 mm
②ビデオ補助胸腔鏡手術(VATS):46.5±14.9 mm
肺生検の大きさのイメージは以下のような図になります。